「Golf」史上、もっとも大きな進化を遂げた第8世代の「新型Golf」
2021年6月、8年ぶりにフルモデルチェンジを果たした「新型Golf」は、「デジタル化」、「電動化」、「ドライバーアシスタンスシステム」などにおいて大幅に進化しています。とりわけパワートレインは、フォルクスワーゲンとして初めて48Vベルト駆動式スタータージェネレーターとリチウムイオンバッテリーを組み合わせたマイルドハイブリッドシステムを採用し、発進時にエンジンをサポートする形でトルクを発生することでスムーズな加速を実現! そこで今回は、同システムを搭載した「Golf eTSI Style」をチョイスして、いつもの嵐山-高雄パークウェイをドライブしてきました。
【試乗車:VW Golf eTSI Style(ボディカラー:ムーンストーングレー) / 取材協力:Volkswagen 平安】
01.誕生から40年以上が経った現在も40秒に1台売れているベストセラーカー
「Golf」は1974 年の登場以来、半世紀近くにわたって世界のコンパクトカーのベンチマークとして常にリードしてきました。ピープルズカーブランドとして創業したVWが、「Type1(ビートル)」で実現した“モビリティの民主化”を忠実に受け継ぎ、正常進化させてきた稀代のモデルであることから、自らを『Golf を超えるのはGolf』と称していることは、むしろ必然といえるかもしれません。それゆえ「Golf」は、各世代ともにベストセラーモデルとして人気を集め、先代の「Golf7」までの累計販売台数は3500万台以上!この数字を平均すると、40年以上にわたって、世界中のどこかで、誰かが40秒に1台「Golf」を購入していることになります。この結果を見ると、やはり「Golf」はVWの歴史、そのものといえるでしょう。
02.エアバッグやESCをいち早く標準装備するなど安全面でも先駆者的存在
VW は、「Golf」で数々の先進装備を標準化してきた歴史があります。とりわけ安全装備については、手頃な価格帯の「Golf」に採用することで、多くの人々が高い安全性を手にすることに貢献。今では当たり前になっているエアバッグ、衝突安全ボディ、ESC(横滑り防止装置)などは、「Golf」が他社に先駆けて標準装備した安全装備です。
VW の交通事故研究者の分析では、ESC を搭載したことで、ドイツだけでも年間1,000人の命が救われているとのこと。現在、安全装備はさらなる進化を遂げ、革新的な運転支援システムが登場しています。その一例が、市街地走行の安全性を高めるシティエマージェンシーブレーキ、このほかミラーの死角に入ったクルマを検知してドライバーに知らせるブラインドスポットモニターも現在ではポピュラーな装備になっています。また、先代の「Golf7」から採用された「Traffic Assist」や「Front Assist(歩行者検知機能付)」など、新しいシステムをアップデートして「Golf」に初搭載することで安全性を高めてきました。
以下は、40 年以上にわたって搭載してきた安全装備の一覧ですが、良く見ると、いかに「Golf」が安全装備に力を入れてきたかがわかります(※Golf7まで)。
• 1974年 フロントエンジン・フロントドライブ(FF 方式)
• 1976年 自動巻き取り式シートベルトとヘッドレストをすべての「Golf」に装備
• 1986年 アンチロックブレーキシステム(ABS)
• 1992年 運転席および助手席エアバッグ
• 1996年 すべての「Golf」にABS を標準装備(Golf2 GTI でオプション設定あり)
• 1998年 エレクトロニックスタビリティコントロール(ESC)
• 1999年 ブレーキアシスト
• 1999年 ドイツ仕様の「Golf」全車にESC を標準装備
• 2003年 衝突最適化ペダルクラスター(COF)
• 2008年 アダプティブクルーズコントロール(ACC)、ニーエアバッグ
• 2012年 フロントアシスト(シティエマージェンシーブレーキ付)
• 2012年 ポストコリジョンブレーキシステム、プロアクティブオキュパントプロテクション
• 2014年 ブラインドスポットディテクションとリヤトラフィックアラート
• 2017年 トラフィックアシスト
• 2017年 フロントアシスト(歩行者検知機能)