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スズキ アルト HYBRID S 試乗レポート

手ごろな価格でありながら、安全機能を満載しているところがウリ!
 

スズキは「アルト」をフルモデルチェンジし、2021年12月から販売開始しました。今回で9 代目となる「新型アルト」は、誰もが気軽に安心して乗れ、世代を超えて親しみやすく愛着のわくデザインを採用したほか、内外装を一新。従来のR06A型エンジンとエネチャージの組み合わせに加え、R06D型エンジンとマイルドハイブリッドの搭載でさらなる低燃費を実現し、WLTC モード燃費では軽自動車トップの27.7km/Lを達成しています。今回は、そんな「新型アルト」のマイルドハイブリッドモデルで、いつもの嵐山-高雄パークウェイをドライブしてきました。
【試乗車:スズキ アルト HYBRID S1(LEDヘッドランプ装着車) ボディカラー:ダスクブルーメタリック / 取材協力:スズキアリーナ 京都西

 

01.発売から40年以上の歴史を持つロングセラーモデル
「アルト(ALTO)」の語源は、イタリア語で「優れた、秀でた」に由来しており、運転のしやすさ、使い勝手の良さ、経済性の高さにこだわったパッケージングの特徴を的確に表現した優れたネーミングといえます。そんな「初代アルト」が誕生したのは、今から40年以上前の1979年5月このこと。当時は物品税という贅沢品に課税する税金があり、それをクリアするべく、2人乗りに割り切った「軽ボンネットバン(4ナンバー車)」として開発されました。パワフルな水冷3気筒2ストロークエンジン、FF駆動を採用した効率的で室内空間など、シンプルながら優れたパッケージングが特徴です。
この徹底したマーケティングによって、価格も47万円というセンセーショナルなプライスに設定され、経済性や実用性の高い、身近な軽自動車として大ヒットモデルとなりました。「アルト」は日本のほか、インド、中国、パキスタンなど海外にも生産拠点があり、ヨーロッパ諸国、アジア諸国、中東、南米など幅広い地域の人々に愛され、これまで1000万台以上販売されているベストセラーカー。国内累計でも先代の「8代目アルト」までで526万台を販売し、スズキを代表する軽自動車となっています。ちなみに、2007年1月から2010年2月までは日産のピノとして、2009年12月以降は3世代にわたりマツダのキャロルとしてOEM供給されています。
 

「初代アルト」は同社の「フロンテ」の軽ボンネットバンバージョンとして1979年5月にデビュー。バランスの取れた親しみやすい2ボックスデザイン、2ストロークエンジンの力強い走りが印象的だった <出典:スズキ>

「2代目アルト」は1984年9月に発売。他社に先駆け、静粛性や経済性に優れる水冷3気筒4ストロークへ完全に移行したほか、従来の3ドアモデルに加え、5ドアモデルもバリエーションに追加された <出典:スズキ>

■軽自動車初のツインカムターボエンジンを搭載した高性能軽スポーツ
1987年にデビューした「初代アルトワークス」は、車名をレースのメーカーチームを意味する「ワークス」とし、男性ユーザーの獲得を目指して発売したアルトシリーズの最高峰モデル。最上級グレードのRS/Rには、軽自動車初の新開発3気筒550cc EPI DOHC 12バルブインタークーラーターボエンジンとビスカスカップリング方式のフルタイム4WDシステムを搭載し、エクステリアもボンネットフードにエアスクープを設けるなど、スポーティーさを強調した精悍なスタイルを採用したところが特徴だ <出典:スズキ>

 

■女性に愛用される車を目指した新型軽乗用車
2002年にデビューした「初代アルト ラパン」は「アルト」をベースに2BOXのパッケージング、「こころに感じるデザイン」をコンセプトにした軽乗用車。ライフスタイルを豊かにする“身近な雑貨や家具のような愛着の持てる道具”という発想から誕生。車名の「ラパン」の語源はフランス語で「ウサギ」の意味。女性を意識したデザインにピッタリで音の響きもいいことから命名された。「アルト ラパン」は発売以来、モノ選びにこだわりを持つ若い女性ユーザーを中心に高い評価を得て独自のポジションを築いており、2015年には一般社団法人 日本流行色協会(JAFCA)が主催する「オートカラーアウォード2015-2016」で総合的に最も優れたカラーデザインに贈られるグランプリを受賞した <出典:スズキ>

 

2004年にデビューした「6代目アルト」の商品コンセプトは、「自分の時間に気軽に使える親近感のわくクルマ」。エアコン、パワーステアリング、ラジオ、エアバッグなどを装着して65万円(税抜)の低価格を実現した。「円と直線」をテーマにした若々しく温かみのあるデザイン、乗り降りしやすく視界の広いシート高を採用ししているところが特徴だ <出典:スズキ>

「7代目アルト」が登場したのは2009年。「省資源・低燃費で気軽に使え、世代を超えて愛される軽自動車」をコンセプトとして開発された。燃費性能、乗り心地、扱いやすさに磨きをかけた「7代目アルト」は、内外装を親しみやすいデザインに仕上げるとともに、充分な荷室スペースとゆとりある快適な室内を実現。車体の軽量化や副変速機構付CVTの採用などにより、2WD・CVT車で10・15 モード燃費24.5km/Lを達成した <出典:スズキ>

2014年にデビューした「8代目アルト」は新開発のプラットフォームを採用し、60kgもの軽量化を達成。シンプルでクリーン、スタイリッシュなデザイン、パワートレインの高効率化と合わせて、ガソリン車No.1の低燃費37.0km/L(JC08モード)を実現した。レーダーブレーキサポート(衝突被害軽減ブレーキ)をはじめとする先進の安全技術を搭載し、燃費性能、走り、デザイン、安全性能のすべてを進化させた <出典:スズキ>

今回のフルモデルチェンジで9代目となる「新型アルト」は、アルト初となるR06D型エンジンとマイルドハイブリッドの搭載で低燃費を実現し、WLTCモード燃費では軽自動車トップの27.7km/Lを達成。安全面ではガラスエリアを拡大して視界を広くしたほか、夜間の歩行者も検知するデュアルカメラブレーキサポートなどを搭載する「スズキ セーフティ サポート」と6エアバッグを全車に標準装備されている。バックアイカメラや全方位モニターの映像を表示できるなど安全機能が満載だ <出典:スズキ>

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