03.人間中心で、上質と心地よさを突き詰めたパッケージング
「CX-8」はSUVとしては珍しく、3列のシートを備えていることが最大の特徴です。国内ではミニバンとSUVの市場が活況ですが、マツダがスペース効率に優れるミニバンではなく、SUV+3列シートを選択した背景にはCXシリーズへの強い愛着と期待が込められているのかもしれません。そんな「CX-8」は、人間工学に基づいたシート設計と3列目シートまで安心・快適な姿勢を取れる居住性を基本に、優れた乗降性、さまざまなシーンやニーズにフレキシブルに応える収納・荷室スペースなどを実現しています。
そのひとつが国内使用を意識したボディサイズ。「CX-8」は3列シートのSUVとして空間をしっかりと確保しつつ、狭い道や寸法制限のある駐車場が多い日本の道路・駐車場環境を考慮してボディサイズが決定されています。また、リフトゲートを開閉する際に必要な後方スペースが少なく済むようリフトゲートやリアバンパーの造形などに工夫を凝らすなど、まさに人間中心のパッケージングとなっています。
04.キャビンは心地よさを徹底追求したゴージャスな設計
「CX-8」の空間づくりでは、人間が自然な姿勢でしっかりと座れ、心地よく過ごせる無駄のない空間であることを追求しています。そのうえで、フロントシートは誰もが理想的なドライビングポジションを取れること、セカンドシートは大柄な乗員でもゆとりをもってくつろげること、サードシートは身長170cmの乗員が無理なく座れることを想定して設計されています。とりわけ、6人乗りのセカンドシートはまるでソファーのようにゆったりくつろげるうえ、センターに大型コンソールが設置されているので、とても居心地がよく、ゴージャスでプレミア感を味わえる造りとなっています。
また、注目のサードシートへスタッフが乗り込んでみると、シートにはゆったり座れるものの、さすがにヘッドクリアランスは小さめ。レッグスペースには余裕がある反面、足元にセカンドシートのレールがあるせいで足の置き場には少々工夫が必要でした。とはいえ、女性や子供ならば余裕を持って座れるはずなので、サードシートは謳い文句どおり十分なスペースが確保されているといって良いでしょう。