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VW T-Cross TSI 1st Plus 試乗レポート

比叡山ドライブウェイを疾走するT-Cross TSI 1st Plus。ここの上り坂は勾配がきつく、ヘアピンカーブも連続しているが、排気量が1ℓとは思えないほどグイグイ加速していく。

 

05.パワートレインは1ℓという排気量を一切感じさせない力強さを発揮

直列3気筒DOHCインタークーラー付ターボ(DKR型)エンジン。最高出力:85kW(116PS)、最大トルク:200Nm(20.4kgm)とスペックは控えめだが、低速から力強いパワーを発揮する。<出典:VGJ>

冒頭でも紹介したとおり、現在販売されている「TSI 1st」と「TSI 1st Plus」の2つのモデルには、ガソリン粒⼦フィルターを備えた直列3気筒DOHCインタークーラー付ターボ(DKR型)エンジンを搭載しています。このパワートレインは、フォルクスワーゲンの新型Poloやグループの他のモデルで大きな成功を収めたEA211型から派生したエンジンで、これに直噴技術とターボを組み合わせることで燃費を向上させながら、力強いパフォーマンスを発揮するよう設計されています。
今回は京都の市街地、高速道路、険しい上り坂と急カーブが連続する比叡山ドライブウェイなど様々なシチュエーションでテストを行いましたが、新型Poloで若干気になった出足の頼りなさを感じることもなく、低速から力強い加速をしてくれます。また、高速道路での追い越し時や山坂道でも一切ストレスを感じることなく加速するので、予めエンジンのスペックを知らされていなければ「1.8ℓクラスのエンジン?」と思ってしまうほどの力強さを発揮してくれます。

T-Crossは欧州車らしく、直進時の安定性が非常に高く、自然なタッチで思いどおりの制動力を発揮してくれるブレーキ性能も手伝って、高速走行時や長い下り坂でも安心して走行できる。

 

06.トランスミッションは素早くスムーズなシフトチェンジが可能な7速DSGを搭載
DKR型エンジンに組み合わされるトランスミッションは、2つのクラッチを持ち、切れ目のない滑らかな加速を実現する新世代のトランスミッション「DSG」を搭載。通常のオートマチックトランスミッションと同様の簡単な操作で、素早くスムーズなシフトチェンジを実現しており、高い伝達効率により燃費の向上にも貢献しています。また、TSI 1st Plusにはパドルシフトが設定されているので、手元でスポーティなマニュアル操作を楽しみたい方は、こちらのモデルをチョイスすると良いでしょう。
 

T-CrossのハンドリングはFF車ということを意識させないニュートラルな特性で、コーナーでも思いどおりのラインをトレースできる。

 

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