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VW T-Cross TSI 1st Plus 試乗レポート

比叡山ドライブウェイから琵琶湖を見渡せるポイントでひと休み。T-Crossは、このようなフィールドでも洗練された都会でも似合うアーバンSUVモデルだ。

 

07.かつての上位モデル並みのドライバーアシスタンスシステムを標準装備
T-Crossには、かつては上位モデルにしか搭載されていなかった安全装備が数多く搭載され、このクラスでトップレベルの安全性を実現しています。とりわけ充実しているのが、事故を未然に防ぐ予防安全の装備で最大17項目を搭載。例えば、先⾏⾞を完全停止状態まで一定の⾞間距離を保って自動追従して走⾏する「アダプティブクルーズコントロール”ACC”(全⾞速追従機能付)」をはじめ、「プリクラッシュブレーキシステム”Front Assist”」、「プロアクティブ・オキュパント・プロテクション」、「ブラインドスポットディテクション(後方死角検知機能)」、「駐⾞⽀援システム”Park Assist”」、「パークディスタンスコントロール(フロント/リア、前進/後退時衝突軽減ブレーキ機能付)」などを、どちらのグレードにも標準装備しています。
また、「TSI 1st Plus」には、⾞線の逸脱を検知するとステアリング補正を⾏う「レーンキープアシストシステム”Lane Assist”」と、対向⾞のヘッドライトなどを検出してライトの照射角度を自動で調整する「ハイビームアシスト」を標準装備 。さらに、T-Crossは欧州の自動⾞安全アセスメント「Euro NCAP」で最高評価となる5つ星を獲得しており、高剛性のボディと相まって極めて高い安全性を確保しています。
 

「プロアクティブ・オキュパント・プロテクション」は、急制動や極端なオーバーステア/アンダーステアによって発生しうる事故の可能性を検出すると、即座にシートベルトのテンションを高め、同時にウインドーを閉じることで、事故が起きた際に各エアバッグが最大限の効力を発揮できるよう備える。<出典:VGJ>

「レーンキープアシストシステム“Lane Assist”」は、フロントガラス上部に設置されたカメラにより走行中の車線をモニタリング。ドライバーの意図しない車線の逸脱を検知するとステアリング補正を行ってドライバーに警告し、ステアリング操作をサポートする(TSI 1st Plusに標準装備)。<出典:VGJ>

08.「TさいSUV T-Cross」は何でも器用にこなせるオールマイティなSUV
今、一番ホットなクルマといえるSUVは国内、海外問わず、あらゆるクラスで続々とニューモデルが登場していますが、とりわけコンパクトSUVはクルマにあまり興味を示さなかった若者にも人気のカテゴリー。ところが、ひと言でコンパクトSUVといってもボディサイズには幅があり、中には横幅が1900mmに近いモデルも存在します。
その中にあってT-Crossは、横幅が1760mmと限りなく5ナンバーに近いコンパクトなパッケージで激戦区のコンパクトSUV市場へ参入。T-Crossのカタログサイトでは、「T-Cross」と「小さいSUV」を掛け合わせて「TさいSUV」と表現していますが、そのコピーが示すとおり、BセグメントクラスのコンパクトなSUVでありながら、室内やラゲッジルームは見た目以上に広々しているところが大きな特徴といえます。
その一方で、ひと目でT-Crossとわかる個性的で力強いフォルムのお蔭で、どこに居ても存在感は抜群!SUVが得意とするアウトドアでの使い勝手の良さはいうまでもありませんが、市街地でも持ち前のコンパクトさを生かしてキビキビ走れるので、近所へ買い物に行くときも気軽に使える安心感があります。そんなT-Crossは、オン/オフを問わず、どんなシーンでも無難にこなす器用さを持ったオールマイティなアーバンSUVといえるでしょう。
 

T-CrossはBセグメントクラスのコンパクトSUVでありながら、室内やラゲッジスペースが広く、キビキビ走れる高い基本性能を備えているので、アウトドアでも市街地でも無難にこなすオールマイティさが最大の魅力だ。

 

 

モータージャーナリスト / メディアプランナー
小原 裕一郎(Yuichiro Ohara)

ビデオリサーチ、ニールセン、Yahoo! Japanを経てフリーランスに転身。本職はマーケティングや広告だが、1990年代からモータージャーナリストとしても活動しており、とりわけ4WDやSUVには造詣が深い。
趣味はアウトドア(キャンプ、釣り)、バイク、アマチュア無線(JI1DLD)。犬と猫が好き。

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