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Audi Q3 Sportback 試乗レポート

07.quattro+S lineは最強!SUVとは思えないスポーティな乗り味を堪能できる
新型Q3 Sportbackは、フロントにロワーウィッシュボーンを備えたマクファーソンストラット式サスペンション、リアにウィッシュボーン式サスペンションを採用。リアはラゲージコンパートメント容量を広くするため、コイルスプリングとショックアブソーバーは別体となっています。試乗車の「Q3 Sportback 35 TDI quattro S line」には、S line専用のスポーツサスペンションと235/50R19の大きなタイヤが標準装備されているので、乗り味は他のモデルとはまったく異なり、文字通りスポーティな仕上がり。走り出した途端、足回りの高い剛性感が伝わってくるうえ、ハイスピードでカーブへ侵入してもほとんどロールをせず、ほどよいGとともに思い通りのラインをトレースできるなど高い運動性能を発揮。Audiの他のモデルもそうですが、やはりquattro+S lineの組み合わせは最強で、SUVとは思えないスポーティな乗り味を堪能できます。
 

フロントはロワーウィッシュボーンを備えたマクファーソンストラット式サスペンションを採用。S lineには硬めのスポーツサスペンションが装着される <出典:Audi>

リアはラゲージコンパートメント容量を意識してコイルスプリングとショックアブソーバーを別体にしたウィッシュボーン式サスペンションを採用(図はquattro用) <出典:Audi>

そんなスポーティな走りに欠かせないのが、Audi S3などにも採用されているプログレッシブステアリング。新型Q3 Sportbackのステアリングには、ニュートラルな状態でも14.8:1というスポーティなレシオが与えられており、ステアリングレシオはステアリングを回すにつれてダイレクトが増し、フルロック位置までステアリングを操舵した場合のギアレシオは11.4:1 となります。実際に京都の狭い路地などでも、わずかなステアリング操作でクルマを正確に動かすことができるので、ストレスなく安全に通り抜けることが可能。電動パワーステアリングもプログレッシブステアリングと協調して作動し、低速ではアシスト力が高くなるので、スポーティなSUVでありながら街中での走行や駐車時もリラックスして運転することができます。
 

ステアリングは切れ角に応じてギアレシオが14.8:1~11.4:1の間で可変するプログレッシブステアリングが採用されており、クイックでスポーティなハンドリング操作が可能だ

 

08.あらゆる状況でドライバーを支援するアシストシステムも満載
新型Q3 Sportbackは安全装備も大変充実しており、例えば10km/h以上で走行中に歩行者あるいは先行車に衝突する恐れがあると判断すると、警告や衝突被害軽減ブレーキを作動して衝突の回避または衝撃を軽減するAudiプレセンスフロントを標準装着。360°を見渡すサラウンドビューカメラも標準装備しており、リバースカメラビュー、フロント&リヤパノラマビューに加えて、ホイールビューも選択可能。これらの映像はMMI ディスプレイに直接表示することができるので、駐車や狭い道での取り回し時のほか、ホイールが縁石に接触して損傷するのを防ぐことができるなど、新型と呼ぶにふさわしい最新のテクノロジーであらゆる側面からドライバーを支援してくれます。
 
今回は8年ぶりにフルモデルチェンジを果たした新型Q3 Sportbackをメインにレポートしましたが、とりわけ試乗車の「Q3 Sportback 35 TDI quattro S line」は想像以上の仕上がり!スタイリッシュなデザインやスポーティな乗り味に加え、SUVに必要不可欠な走破性や積載力などを高次元で融合しており、ライバルがひしめくCセグメントクラスの中でも自信を持ってオススメできるコンパクトクロスオーバーSUVといえます。
 

Audi Q3 Sportbackはバランス感覚に優れた美しいクーペスタイルとSUVとは思えないほどスポーティな乗り味が最大の魅力!実力が拮抗するCセグメントクラスの中でもイチオシのコンパクトクロスオーバーSUVだ

 

 

モータージャーナリスト / メディアプランナー
小原 裕一郎(Yuichiro Ohara)

ビデオリサーチ、ニールセン、Yahoo! Japanを経てフリーランスに転身。本職はマーケティングや広告だが、1990年代からモータージャーナリストとしても活動しており、とりわけ4WDやSUVには造詣が深い。
趣味はアウトドア(キャンプ、釣り)、バイク、アマチュア無線(JI1DLD)。犬と猫が好き。

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