2500km走りました
BMW New 320i M Sportを長期テスト車に迎えて約2か月が経ちました。走行距離も2500kmを超え順調に距離を伸ばしています。
気になる燃費はガソリンエンジンですがリッター12キロ平均です。高速道路が多いときはリッター14キロがありました。市街地中心ですと10~11キロというところでしょうか? 先代320i M Sportより1割から1割5分程度良い印象です。
乗り心地は相変わらず硬い
前回のブログでも記しましたが、新型は先代に比べて明らかに乗り心地が硬くなっています。路面の小さな凸凹もしっかりと伝えてきます。その印象は高速道路でも変わりません。
ドイツ車の伝統として、低速でコツコツしていてもスピードがのってくるとピシッとフラット感を増すイメージがありますが、今回のテスト車はスピードが出ていてもかなり振動を伝えてきます。ただ、山坂道も走らせましたがハンドリングの正確性はピカいちで、思い通りに切り込んでいける快感は何物にも代えがたいものがあります。
ハンドリングの良さと引き換えに乗り心地の硬さがある! と理解することもできますが、
私はタイヤそのものに原因があるように感じています。ランフラットタイヤがBMWに装着されて随分月日が経ちましたが、やはり硬いランフラットタイヤがバタバタする印象があります。私は硬い乗り心地が嫌いではないので十分ですが、もしスポーティーな走りに加えてラグジュアリーなしっとり感を求めるのであれば、タイヤを変更するという方法で対応できるのではないでしょうか?
それにしても便利すぎる
特に便利で重宝しているのは、直前50mの前進をクルマが記憶しているリバース・アシスト機能。袋小路に頭を突っ込んでしまったときや、細い駐車場で前進駐車したときに、後退が必要になります。そんなとき50mはハンドルから手を放してクリープ状態にしていると、自動で後退してくれる機能で大変助けられています。
これは駐車をしてエンジンのスイッチを切ってクルマから離れても、再始動したときには直前50mの記録は残っているので非常にうれしい装備です。
先日、クルマ関連のイベントでせまーいところに前進駐車をしたのですが、帰りに大勢の方の注目を浴びながらハンドルから手を放して50m後退したときには、ものすごい注目度で「これ! めちゃめちゃ便利そうですね! 」とみなさんおっしゃっていました。
やはり、狭いところに頭を突っ込んでしまったあと、後退時にクルマをぶつけてしまう経験をしたことがある方が圧倒的に多いのだと思います。かくゆう私も数十年前、後ろのバンパーをコツンとやってしまったことがあります。
このほかにもロングドライブするとき高速道路でのアダプティブクルーズコントロール(ACC)は車速、前車との車間のコントロール、道路の中央を走るべくステアリングを操作をしてくれる機能は、疲労軽減にもつながるほか、眠気も起こりにくいことを発見しました。
ハンドルをしっかり握り続け、アクセルに右足を置き続け、目線の変化も少ない、いわゆる身体が固まった状態で眠気が起こりやすく、アクセルから足を離せるACC利用時は比較的身体を動かすことができるので(もちろん自車の安全確認義務はドライバーにありますので安全確保をしながらです)、眠気も起こりにくいのではないでしょうか。
ちなみに自動駐車機能も何度か試しましたが、こちらは確かに隣の車にぶつかることなく停めてくれるものの、切り返しの回数が多くかなり激しく動く上に、駐車枠の中央に停めるのもあまり得意ではないので、人間が自分で操作したほうが早く駐車できると思います。
完璧じゃないところがかわいい新型320i M Sportですが、こんな機能も日進月歩であっという間に完璧にこなすようになるんでしょうね。
音楽もラジオも「OK! BMW」も
先代モデルではアンドロイドを使う私の携帯端末から音楽再生ができなかったのですが、新型ではこのあたりの問題がすっかり解消されました。アップルのカープレイには対応するもののアンドロイドオートには対応していないので、この辺りは早く対応いただければアンドロイドユーザーは喜ばれると思います。
ラジオもワイドFMに対応したのでKBS京都ラジオもFM94.9でクリアに良い音で聴くことができるようになりました! みなさんも是非ワイドFMで聴いてみてください!
そしてAI機能が搭載されている音声会話機能ですが、「OK! BMW」と話しかけると、クルマが「こんにちは! ご用件をどうぞ! 」と答えてくれます。「自宅に電話」とか「〇〇まで」などというと電話をかけてくれたり、ナビゲーションの設定をしてくれたりします。
運転中のボタン操作は大変危険でできませんので、音声認識は大変役立つ機能です。その精度も高くだいたい認識してくれますが、狙い通りの機能を果たしてくれないことも多いので、こちらはAIの学習機能に期待しながら積極的に利用していきたいと思っています。
まさに相棒
取材にプライベートにゴルフにと八面六臂の活躍を見せている新型320i M Sportですが、
最近街中で同型車を見かけることが少しずつ増えてきました。先代の完成度が高かっただけに、すぐに乗り換えということにはならない方も多いかもしれません。ただ一度新型に触れ試乗すると、その進化にびっくりされること間違いありません。
また3シリーズに乗ったことがないという方も、一度お店で見て乗っていただければその良さを実感いただけると思います。
今回のテスト車がいつまでかは私にもわかりませんが、すでに相棒として離れがたくなっているので、できればずっとそばに置いておきたいと思っている今日この頃です。
一気に寒くなってきました。外に出るのが億劫になる季節ですが、シートヒーターをつけて温かく冬を楽しみたいと思います。路面の凍結なども心配ですので、みなさん引き続き安全運転をお願いします!
1977年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。2000年KBS京都にアナウンサーとして入社。入社2年目からは報道記者を兼務し、事件、政治、教育、大学担当などを歴任。25歳でニュース番組のメインキャスターを担当し「現場で取材し責任をもってニュースを伝える」スタイルを確立。現在はニュースの編集責任者=ニュースデスクも務める。国政、府政などの選挙特番の司会、構成も手掛け、京都の政治、経済の現場を幅広く取材中。クルマ、ゴルフ、料理好きの3人の子どものパパの両面を併せ持つ。
MY CAR LIFE Vol.19 「長期テスト3 BMW New 320i M Sport 第1回」
MY CAR LIFE Vol.21 「長期テスト3 BMW New 320i M Sport 第3回」