fbpx
<br />
<b>Warning</b>:  Illegal string offset 'title' in <b>/home/kamig/foresight-web.jp/public_html/wp/wp-content/themes/foresight/single.php</b> on line <b>52</b><br />
h

Kyoto Premium Talk『クルマと、わたし』vol.11 ゲスト 平野俊雄さん(ルーツゴルフ代表取締役)

ビジネスの共通言語は
クルマとゴルフにあり

 
京都の文化や産業にゆかりのある各界のトップランナーを招き、クルマにまつわる会話を通して上質なカーライフを読者の皆さまにお届けする『京都プレミアムトーク』。今回お披露目をしたいのが、昨秋、事業規模の拡大に伴っていよいよ完成をしたマツシマホールディングスの本社新社屋。1階を広々としたBMWのショールームとする5階建てのスタイリッシュなビルディングは、窓にラウンド状に張り出した特徴的な意匠を取り入れて、西大路五条の新たなランドマークを目指します。本日のゲストの株式会社ルーツゴルフの代表取締役の平野俊雄さんは、独立・起業以来BMW一筋。常時5台の新車がラインアップされるショールームに興味津々。展示車に後ろ髪を引かれる思いでエレベーターに乗って移動をしたのは、新社屋の3階に設けられたコミュニティサロン。和らいだ心でおもてなしをするべく、茶室をコンセプトにプロデュースされた京都生まれ、京都育ちの企業ならではのイベントスペースには、伝統工芸のエッセンスが散りばめられています。本日はわれわれのホームコースたる本社新社屋にて、マツシマホールディングスの若きリーダー松島一晃&KBS京都出身のキャスター・ジャーナリスト竹内弘一が、クルマとゴルフ、そして、ビジネスに関して、ゲストの平野俊雄さんに根掘り葉掘りと聞き尽くします。
 

Guest


株式会社ルーツゴルフ 代表取締役 平野俊雄

平野俊雄(ひらの としお)
株式会社ルーツゴルフ 代表取締役
大学卒業後、17年間大手ゴルフ用品量販店にて勤務。営業職に携わる。「本当にユーザーの意向に沿ったゴルフクラブを作りたい。」という思いが高じ、2000年、ゴルフクラブメーカーに転職。2年後、このゴルフクラブ製造部門「ルーツゴルフ」を譲り受け、2003年12月、株式会社ルーツゴルフを設立し独立。「飛びの創造人」を称し、ターゲットをアマチュアゴルファーに絞り、プロ仕様の高度なテクニックへの対応を一切排除した、ひたすら飛距離の出る打感の良いゴルフクラブの製造販売に徹している。
 
ルーツゴルフ  https://www.rootsgolf.jp/


 

クルマとゴルフの、ステキな関係

 

松島本日はよろしくお願いいたします。今回は平野さんをお迎えしてお話しさせていただくのですが、やっぱりゴルフと車って切っても切れないですよね。特に今お乗りいただいてるBMWもそうですけど、どこのメーカーもゴルフマーケティングにすごく力を入れてきていて、アウディもそうですし、メルセデスは昔からメルセデスランキングがあったりして、日本においてもゴルフ大会とかプロゴルファーのスポンサーを含めてインポートはかなり力を入れていますよね。
平野イメージ分かりますね。僕もゴルフが好きでよく行くんですけど。車にエンジンをかけて走り出す、その瞬間からゴルフみたいな感覚でいますからね。車を走らせていって、ゴルフ場のエントランスに滑り込んで一番ティーに立つまで、やっぱりいい車に乗って行ったときの方が気持ちよくプレーできます。
竹内平野さんはBMWにもう20年近く乗り続けてらっしゃるっていうことなんですが、単刀直入に伺うと、なんでそんなにBMWがいいんですか?
株式会社ルーツゴルフ 代表取締役 平野俊雄
平野最初にBMWに触れたのは、私の義父が持ってたんです。それで、ちょこちょこと乗らせていただいて、当然いい車ですから憧れていたんですね。実はまだ買う気はなかったんですよ。起業してからしばらくして、BMWのディーラーさんに一度見に行こうということで。最初は見に行くだけという約束で、奥さんを説得いたしまして、行ったらやっぱり車の形がまず素晴らしいっていうのと、そのときのセールスの方に非常に丁寧に熱意を持ってBMWの良さを説いていただいて「試乗されてみませんか?」と。ゴルフクラブの試し打ちをするのと一緒のような形で、試してみると欲しくなり、その晩にもう即決してしまって。何が良かったかっていうと「駆け抜ける歓び」っていうのがスローガンだったと思うんですけど、故障しないとか速く走るということじゃなく『乗っていて楽しい』ということだと感じました。僕はゴルフクラブを作るんですけども、それとマッチする言葉に感じて、こんなメーカーの車にぜひ乗りたいと思って購入しました。
松島プレーではなく、ゴルフクラブを作るところとのどの辺に親和性を感じたんですか?

平野ゴルフ道具も実はそういうことがありましてね。よく飛ぶっていうことは大事なことですし、曲がらないということも大事です。ところが打って楽しいってことも大切で、なんでもかんでも飛べばいいっていうことでもないんです。そういったところにこだわって作っている身からすれば、走ればいいっていう車ではなくて、操る喜びとかドアを閉める音でさえ気持ちいいとか、いろんな意味でBMWが大好きなっちゃったんです。
竹内そういう意味では、BMWとルーツゴルフのクラブ、共通点もあるのかなと。まず車の速いとかパワーがあるっていう意味で言うと、クラブの飛ぶこと。最新技術で事故しないは、セーフティーもしっかり確保されている。そして見た目も美しい、機能美を感じる。そういうところは共通であるのかなと思うんですけど。
平野恐れ多いですけど、そういうのを目標として今クラブを作っているんです。アーメットという世界で弊社しか使ってない金属があるんですけど、非常に手ごわい金属で、クラブを作りづらい素材を使ってるんです。BMWさんに怒られるかもしれませんけど、BMWのこだわりっていう部分に勝手にシンパシーを感じています。
松島聞けば聞くほどBMWがお好きだなっていう気がしますね。
竹内BMWは長年、直列6気筒エンジンを作り続けてきて、これはもう完全バランスって言われていて、一番バランスが良くてパワーも出て気持ちいいエンジン。それにFR、フロントエンジンリアドライブ。これが一番「駆け抜ける歓び」を感じられるっていうところで、ずっと突き詰めて今までやってきたメーカーです。そういう意味ではアーメットフェースっていうところにずっと創業以来こだわってこられて、そして打感の良さ、音の気持ちよさっていうところにこだわり続けてるってことですよね。
平野車でも道具でも、こだわりがないものって面白くないじゃないですか。アーメットにこだわり続けて20年経つんですけど、まだ達成した気にはなっていないんです。まだまだこの材料の可能性はあると思って日夜研究してるんですけど、多分車もそういうことをしておられて、速く走る以外のことを求めている部分もあるのかなと。感性って数字に表れにくいですよね。そこの部分を大事に作っていますね。
松島車の場合、EVや自動運転など先進技術の方に注目が集まりがちですが、今のところ、その研究にどれだけ投資できるかがメーカー間の差になっていると思います。技術が進めば進むほど、この分野の差は平準化されていくでしょうね。でも最後に勝負を分けるのは、やはり感性という数字化しにくいところの部分を大事にしているかだと思います。
松島一晃
平野先ほど竹内さんがおっしゃった、シルキーシックスという直列6気筒に憧れてBMWを買って、3台目までは全部直列6気筒に乗ってました。高速高回転のシュンとしたあの音が気持ち良かったです。
松島ゴルフで芯に当たったときみたいなね。
平野いいことおっしゃいましたね(笑)。その通りです。その気持ちよさですよね。
竹内弘一 平野俊雄 松島一晃

 

 
 

BMWに惹かれた職人魂

 

竹内最初セダンからスタートして、途中でSUVに変わりましたよね。セダンよりもSUVの方が積載力があるとかで。今はまた大きいセダンに乗っておられますけども、選ぶ車の基準っていうのはちょっとずつ変わったんですか?
平野僕はゴルフ場のエントランスにどんな形で滑り込んでいくかというイメージでも、車を選んでいるところがあって。5シリーズに乗らせていただいて、その後SUVのX4を乗らせていただいて、これはこれでよかったです。直列6気筒にターボが付いてまして「シュイン」の音がさらに良くなったというのを味わったんですね。私、還暦を迎えまして、60になりますとちょっと身体に痛いところが出てきたりするんです。そこで今、750という車に乗らせていただいて、またセダンに戻ったんです。もうこれは柔らかいし乗り心地がいいし、かといってもったりとしているんじゃなくて追い越し加速なんていうと今まで乗った車の中で一番速いし。還暦を超えてこんな人間になりたい、と思うような車といいますか、車の方がちょっと先行しているような感じですね。
竹内最初に、BMWの525を買われた時は、まだ買おうと思ってなかったっていう憧れの存在であったところに、見てしまって、乗ってしまって、もう恋してしまって。多分ちょっと高値の花だったというか、会社を作って間もないところをちょっと無理もして買ったといいますか、そういうところだったのかなと思うんですけど。
平野まさしくそうで、あの車はクリス・バングルっていう人が作ったって聞いたんです。ヘッドライトの形が鷹の目のようなすごく攻撃的な形をしてて、これはいいなと。それで惚れ込んだんです。後で、賛否両論だったって書いてあるのを見つけたんですけど、僕はものすごく気に入ったわけですよ。当時の僕からしたら大きな買い物ですけど、よし!と思った一つの理由でした。
竹内そういう憧れの車に乗って、事業家としてもルーツゴルフをずっと成長させていくわけですけれども、BMWと共に起業家としてずっと歩み続けてるっていうことについてはどう思われますか?
平野一本筋が通っているなと(笑)。自分で言うなという話ではありますが、やっぱり自分の信じるものを追い求めていくということが経営においても結構大事なことかなと思うんです。ゴルフのクラブは、お客様からいろんなアドバイスをいただけるんです。もうちょっとこうしたらいいんじゃないかなとか、ありがたい言葉をいただくのですが、先ほど申し上げたアーメットいう材料は、作りづらいしメッキとか熱処理とか色んな加工をたくさんしないといけないので、なかなか使わない材料をなんです。意地とまでは言わないのですが、これでお客様に満足してもらえるクラブがきっとできるはずだと思って作り続けているんです。そのしつこさは我々の自慢でもあり、BMWっていう車にも僕はそれを感じて、まだ乗るだろうと思っています。
竹内弘一 平野俊雄 松島一晃

 

 
 

もの作りの心を忘れない経営論

 

松島一晃
松島今経営の話が出ましたけれども、経営者の方ってゴルフ好きな方が多いですし、それを何かに当てはめるというか、重ねる方もいらっしゃいます。平野さんから見て経営とゴルフって何か共通点はありますか?
平野ゴルフの話はいっぱい語ることができるんですけど、経営者としてはまだたったの20年です。京都には100年以上の企業様がある中で、20年で一体何を言ってるんだっていうことになるんですが、やっぱりお客様あってのことですから、お客様が喜ばれる品をどのようにして作るかっていうことを一番の目的としております。何でもかんでも新しい技術を取り入れたらいいっていうものでもないです。感性を含めて作っていかなければならないので、我々は、どちらかというと、技術者、職人的な感覚で物を作っているんです。京都にこんないいクラブがあると言って自慢していただけるようなクラブを作りたいなと思います。
松島経営についてゴルフから学んだことってありますか?
平野「パーおじさんと闘う」という言葉があって、ボビー・ジョーンズっていう方が言っているんですけども、ゴルフのスコアを出そうとしたときに、パーおじさんというものを相手にゴルフをしだしたところ急にゴルフがうまくなったと。それは何かというと、ゴルフも対人のスポーツで、相手をやっつけるという感覚でやってる際にはうまくいかなかったそうなんですね。ところが、バーディーも出さないがボギーも出さない、パーおじさんと各ホールで戦うことこそがゴルフなのだと彼が見つけてからは、ゴルフというものの本質がわかったみたいで、いいスコアがどんどん出たと。だから仕事は何であれ、そういった本質的なものに基づいて仕事をするということが大事なんだろうなと思います。
平野俊雄
松島いい話ですね。相手をやっつけるとか争うってことではなくて、BMWの話とつながってきますが、自分がこだわったとこをしっかり突き詰めていくということですね。
平野でも竹内さんはライバルなんで、ずっとやっつけようと思ってますけどね(笑)。
竹内僕もお付き合い始めて、もう15年ぐらいだと思うんです。僕自身がゴルフを始めた半年後からルーツゴルフのクラブを使わせていただいて、Kyobizの取材でもお会いして。自分が使っててすごく使いやすいんで周りの人にもおすすめしますし、やっぱり京都の企業だから応援したいという思いでずっときましたけど、平野さんの悪口を聞いたことがないんです。本当に。
平野そんなことはないですよ(笑)。
竹内いや、僕でしたら「なんかあいつ調子いい」とか陰口叩かれてることがあると思うんですけど、平野さんの悪口を言う人には出会ったことがないんですよ。そのお人柄がクラブにも出るし、プレーにも出るし、やっぱ平野さんと一緒にゴルフをしたらまた一緒に行きたいなと思いますし。
平野「もう一度一緒にゴルフしてほしいな」って言われた時が一番嬉しいです。昔は1打でもよくしようと思ってた時期も当然あったんです。ゴルフはスポーツではあるけども、人生の縮図的なとこあるんでね。一緒に回る方々も楽しくしていただくのがアマチュアゴルファーとして大事なことだなっていうのに気づいて。ですからOBでも最近はニコニコしています。
松島僕らはできないですね。ニコニコできないです (笑) 。
平野3パットしてもニコニコしていると、その後にバーディーが来るんですよ。この法則は間違いないです。そこでしかめっ面をするともう一度OBがでたり、3パットが来るんですよ。不思議なんですけど、ゴルフの神様は存在すると僕は思います。
松島人生も一緒かもしれないですね。
竹内本当ですね。人生もゴルフも通じることがあるから、ゴルフって世界中の人から愛されるんですよ。
平野尽きないですよね、このゴルフっていうゲームは。上手くなってもどんどん上手くなりたいし、仮に上手くならなくてもゴルフの持つ、そのゲームの面白さを一生涯ずっと楽しめる、それぐらいの面白さがあります。
松島上手い人とそうでない人が共存しても、唯一成り立つスポーツだと思います。いいスコアで回りたい人もいれば、プレー後のお酒を楽しみに来てる人もいますしね。
平野いろいろあっていいと思います。そういう懐の広いスポーツっていうのがゴルフなんでね。
竹内弘一 平野俊雄

 

 
 

アマチュアに向けた、至高の一振り

 

竹内先ほどBMWと比較するっていうところもあったんですけど、ルーツゴルフの最大の特徴っていうのはアーメットっていう素材を使うところと、アマチュアのためのゴルフクラブですって謳っているところだと思うんですよね。よくあるのは、あの有名なプロが使っているクラブと同じクラブをあなたも使えますよ。プロに憧れてるから同じクラブを使いたいなっていうところでマーケティングを行う会社が多いんですけど、アマチュアの皆さんに使ってもらうクラブ、アマチュア向けの最高のクラブを作りますっていうルーツゴルフのマーケティングってどういうところから来たのでしょうか。
平野俊雄
平野私は元々ゴルフの量販店で働いていたんですが、竹内さんがおっしゃったように、その当時がそういう理論でしたね。プロが使っているクラブを使ってトラック2台分ぐらいのボールを打てば上手くなるという理論がまかり通ってたんですが、その通りにいかずに挫折する方がいっぱいおられたんです。よく考えてみればそれは難しい話でして、アマチュアゴルファーとしては、もっと体に優しく打ちやすいクラブでプレーした方がいいスコアも出るし、自身も楽しいんじゃないか、ということに気がついたんです。我々はアマチュアゴルファーにとって飛距離が出てやさしいクラブを作っています。その材料はアーメットで作り続けて行こうと決意したのが20年前で、当時はルーツゴルフはアマチュア向けのクラブしか作れないメーカーなんだと思われたこともあるのですが、そうじゃないんですね。上級のクラブはいっぱい出てましたんで、アスリート向けクラブは他社様におまかせして、アマチュアゴルファーが楽しめるクラブを作ることを考えていました。結果としては、長くゴルフができるとか、年齢がいってもゴルフができるとか、そういったお話をお客様からいただけます。『ゴルフに行くのが楽しい道具』っていうのを追求した結果、シャフトやグリップ、細かなところにこだわらないとそれができないんですけど、開発するのが楽しくてですね。自分のクラブを持ってゴルフ場へ行くよりも、実験として開発中のクラブを持ってゴルフ場に行ったときの方が僕はいいスコアが出るんです。不思議なことに。それが本当に一番楽しいんですね。
松島「本質」っておっしゃいましたけど本当そういうことですね。
平野そうです。本質の追求ってよく言うんですけど、ルーツゴルフのルーツっていうのが根とか本質っていう意味なんです。本質の追求っていうものを掲げている以上は、そういったことを深く掘り下げて考えています。常識っていう言葉があまり好きではなくて、全部常識で片付けてしまうと、クラブの開発はできないので。
松島僕もドライバー割れたので、一度お世話になろうかなと(笑)。
平野どなたにも合うクラブってないんですね。その方に合ったクラブをフィッティングという形を通じてお渡しします。使っていただいて練習もしていただいて、そのフィードバックをいただければ、我々はアフターサービスとして加工して、その方に合った状態にしてお渡ししています。そうなればいいスコアが出てきたり。売りっぱなしにならないようにっていうのは気をつけてやってることです。
松島道具のせいにできないから困りますね(笑)。
竹内最近、もうプロに近いトップアマチュアがルーツゴルフのクラブを手にし始めてるんですね。実はアメリカのPGAツアーっていう世界最高峰のトップツアーでもトッププロが優しいクラブを使い出してるんです。本質を追求していった結果、アマチュアのためと思って開発したグラブが、トップアマやプロが使ったらもっと良くなるっていうことがわかってきたって、面白い現象が今起こってますね。
平野こんなことを最初は想像していませんでした。アマチュアゴルファーのためにやっていたことで、エリートゴルファーっていうのはプロに準ずる人ですから、なかなかそういう人たちが使わないだろうと思ってたんですが、やっぱりよく飛んで止まるそういう機能っていうものは、トップアマチュアも必要なんですね。最近では内閣総理大臣杯に弊社のクラブを使って準優勝されたり、日本ミッドアマチュアゴルファーズ選手権にこのルーツラプターを使って出場される方もおられます。そこを最初から狙っていたわけではないんですが、でもいいものさえ作れば、そういうことも起きていくっていうことで、弊社としてはものすごく喜んでいる状態なんです。
松島本当にいいものを作ってこられたから起こっていることですよね。

 
 

会社とクルマの、これから

 

竹内今後のお話を伺いたいと思います。平野さんのBMW人生の今後、どんな車種を選んでいかれるのか、どんなカーライフを送っていきたいのかっていうところと、ルーツゴルフが今後どんな方向に向かっていくのか、この2つをお伺いしてもいいでしょうか。
平野カーライフとしては、BMWが気に入ってるところもあるので乗り続けるだろうと思われるんですが、電気自動車にまだ乗ったことがないんですね。そうなったときに、先ほど言いました感性の問題はどうなるだろうかっていうところに興味津々で。技術革新はやっぱり受け入れるべきでしょうし、感性を捨ててまでっていうことには多分私の好きなBMWはしないんじゃないかという予想なんです。そこが成熟して出てきた場合には、レシプロエンジンから離れる場合もあるし、まだだなって思えば、レシプロエンジンに乗り続けると思います。そこは実は楽しみなんです。大体私は4〜5年に1回しか乗り換えてないんですけども、いつも車雑誌をみたりして自分なりに研究して、ここぞと思ったらまた試乗させていただいて。車は多分そういう形で楽しみながら、チャンスがあればまたBMWに乗るだろうなと思います。
松島なるほど、またぜひ試乗しにいらしてください。
平野会社の話としては、42歳のときに起業して、当時は社長にしては若いねと言っていただいていた頃もあるのですが、いまは62歳になってしまいましたので、今後は日本のゴルファー全員にルーツゴルフのクラブ、アーメット素材の良さを伝えていくことを考えています。今までのゴルフ業界は、ゴルフ雑誌や新聞、テレビで宣伝するのが普通だったんですけども、時代に合わせてインターネットやSNSなどを介して弊社の製品の良さをアピールしている最中です。口コミが本当は一番ありがたいんです。SNSでの口コミが広がっている最中ですし、弊社社員の中にも若い人がいっぱい入ってきまして、そういったものに長けた人たちが広報を行ってくれています。それらが相まってルーツゴルフのクラブがどんどん広まっていったらいいなと思います。
松島アマチュアゴルファーがもっとゴルフを楽しめる世の中になっていくということですね。
平野京都のゴルフメーカーということを言っている以上、変なものは作れないんです。いいものを作るということにこだわって、ものづくりを行っていきます。
竹内弘一 平野俊雄 松島一晃

 

 

Location


Kyoto BMW本社ショールーム
(https://kyoto.bmw.jp/kyoto/)

Kyoto BMW本社ショールームは、西大路五条の交差点を西入る北側、五条通に面したアクセスしやすい立地にあります。2層吹抜け空間とガラスカーテンウォールを設けたダイナミックなドライビングギャラリーを道路面に配置し、常時5台のBMWの新車が展示されます。新車引き渡し専用スペースとしてハンドオーバーエリア、最新のCI家具が備えられたプレミアムブランドに相応しい商談エリア、ウエイティング・エリアが設けられています。
 
〒615-0041 京都市右京区西院南高田町10
TEL 075-314-5500
Facebook @kbgojo
Instagram @kyotobmw

マツシマホールディングス本社

 

Profile


マツシマホールディングス社長 松島一晃

松島一晃
1986年生まれ。「クルマを、文化に」という想いのもと、京都を中心に10ブランドの正規ディーラーが複合するグループ会社 マツシマホールディングスの社長。本企画ではインタビュアーに初挑戦。ゲストの感性や人間性に触れる対談にご期待ください。

竹内弘一

竹内弘一
I977年生まれ。キャスター・ジャーナリスト。京都先端科学大学特任教授。21年間、KBS京都アナウンサー兼記者として活動したのち、独立。現在は社会起業家として京都市でこども宅食事業を立ち上げ、大学院で論文執筆に励む。培った人脈を活かし、本企画のゲストブッキングを行う。

 


写真:加川雄一(U-one Photography Studio)

RELATED ARTICLES関連記事