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MY CAR LIFE Vol.14 「ニューBMW330i Msport 試乗速報」

待望の新3シリーズ初試乗

京都にやってきたばかりのニューBMW330i M sportに早速試乗することができました!
私は8年間に渡って発売されてきた320i Xdrive Msportの最後期型を長期テスト中なので、新旧比較をするには最適任です(勝手に決めつけております(笑))。

 

試乗したのは330iですが、エンジンは2リッターの直列4気筒ターボです。BMW伝統のシルキーシックスと呼ばれる直列6気筒ではありませんので「なんだ6気筒じゃないのか?」と一瞬思いましたが、いい意味で裏切られました。2リッター4気筒でも258ps、400Nmのパワーを発揮するエンジンは滑らかかつ静粛で、澄んだいい音で吠えてくれます。やっぱりBMWはエンジン屋さんだなぁと、アクセルを一踏みしただけで感じ取ることができました。そして素直に速い。これはセダンの形をしたスポーツカーです。

 

 

スポーツ路線を加速させるBMW

一般道を走り出してまず感じたことは、「ボディのしっかり感」です。硬い殻に包み込まれている感じ。次に感じるのが「足の硬さ」です。コツコツと小さな路面の段差もしっかり伝えてきます。ボディがしっかりしていないとガタガタ感を感じたり低品質を感じることがあるのですが、「コツンコツン」とショックは伝えるものの、一発で振動は抑えてくれます。これはスポーツカーそのものの乗り心地です。硬くていいんです!それが本来のBMWなのですから。BMWがラグジュアリーサルーンとは一線を画して、きっぱりとスポーツ路線へのシフトを宣言したようです。
少し前まではBMWが従来のスポーツ路線からコンフォートへ、メルセデスはコンフォート路線からスポーティへ舵を切って、両者の特徴が似てきたなと感じていました。
ところがBMWもメルセデスも原点回帰したようで、個性がはっきりして私は良い傾向だと思います。今回、BMWはボディ剛性をアップしながら50kgのダイエットに成功、トレッド(左右の車輪の間隔)を広げ重心を1センチ下げたそうです。たかが1センチ、されど1センチ。両足がしっかりと踏ん張り、車両の安定を実感することができます。
とにかくストイックに運動性能を高めるため徹底的に作りこまれたのでしょう。太めのハンドル操作に対するクルマの反応がどこまでも素直、かつクイック、かつスーパー滑らかです。ボディのしっかり感、路面の状況しっかり伝えてくれるコツコツ感、さらに街角の交差点を曲がったり車線変更するだけでも、思わずニンマリしてしまう操作フィール。きっとBMWの開発者は地味な作業を延々と続けて、鍛えに鍛えてニュー3シリーズを送り出したのでしょう。その努力を想像するだけで涙が出てきました。

 

がんばりすぎて5シリーズを食ってるかも

BMWはDセグメントと呼ばれるコンパクトサルーンの世界のマーケットリーダーです。いわばこのクラスのメートル原器なのです。ですから中途半端なモデルチェンジは許されません。そのプレッシャーを全身で感じて限界までいいクルマを作ってしまった結果、兄貴分である5シリーズをしのいでしまったのではないかと、いらぬ心配をしています。
そう言いつつ改めて5シリーズに乗ると、「やっぱり違うな!」となると思います(笑)
 

新旧3シリーズ比較

旧3シリーズに普段乗っている人間としては非常に悔しい結果となりました。というか進化の大きさを喜ぶべきなのでしょうね。一番感じた差はボディのしっかり感と軽さです。
早く新型を長期テストしたい思いにかられました。しかし試乗を終えて旧3シリーズに乗ると、なんともいえない安心感。いい意味でカジュアルになったような、より身近な存在になったような気持ちで愛おしさも増しました。

 

 

安心安全装備は隔世の感

新3シリーズでもう一つ長足の進化を遂げたのが、アクティブクルーズコントロールの性能です。この技術は日進月歩で毎年毎年改善されていますが、今回、前車との車間を保つだけでなく、ハンドル操舵も機能に加わりました。減速、加速も滑らかで人間の感覚に近づいています。これなら高速道路はクルマに運転を委ねて(もちろん完全自動運転ではないので、運転者の責任のもと機能を使ってくださいね)、ワインディングなどでは自分で操作して運転を楽しみたいと思います。

 

今回、コミュニケーション機能は試す時間がありませんでした。「OK、BMW」と呼びかければ様々なクルマとの対話、操作ができるそうです。いろいろな先進装備が今回の3シリーズには搭載され便利さが増していますが、やはり私の印象に一番残ったのは、磨き抜かれた鍛え抜かれた基本性能の高さです。ぜひみなさんにも試乗していただき、実感していただきたいと思います。

 
 

竹内氏スマイル

KBS京都キャスター竹内 弘一 たけうち こういち

1977年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。2000年KBS京都にアナウンサーとして入社。現在はニュースの編集責任者=ニュースデスクも務める。国政、府政などの選挙特番の司会、構成も手掛け、京都の政治、経済の現場を幅広く取材中。クルマ、ゴルフ、料理好きの3人の子どものパパの両面を併せ持つ。

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