「氣」がたち昇る京都の奥座敷へ。
市内中心部から車で約30分、深山幽谷の気配が漂う左京区鞍馬山の麓に、水の神様として崇拝を集める「貴船神社(きふねじんじゃ)」があります。地名は貴船と書いて「きぶね」と読みますが、この神社の名前は、清らかな水が濁らぬようにと祈りを込め「きふね」と読みます。
全国に約500社ある貴船神社の総本宮であるこの神社の、「きふね」という名前の由来は諸説ありますが、古くは「氣生根(きふね)」と書かれていました。古より、気力が生じる根元の地として崇められてきたこの場所は、今なおパワースポットとして全国に名を馳せています。
貴船川の沿道にたつ大きな鳥居をくぐると、朱色の灯籠が並ぶ80段ほどの石段が貴船神社の境内へと導きます。
聖なる水で運勢を占う、「水占みくじ」。
これまで一度も枯れることなく湧き出る本宮境内の御神水には不思議なパワーがあると、全国からこの水を求めて多くの人が訪れます。
その御神水で吉凶を占う「水占みくじ」も貴船神社を参拝する楽しみの一つです。なにも書かれていない真っ白なおみくじをひき、それを御神水に浸すと文字が浮かび上がって水の神様から運勢が告げられます。文字が現れるまでのドキドキ感がたまりません。