京都市京セラ美術館では、初めての大規模建築展「モダン建築の京都」が9月25日にスタートし、12月26日まで開催されます。
京都を代表するモダン建築の一つ、京都市京セラ美術館を会場に、建築を通して京都を知る大規模建築展で、京都に現存する明治、大正、昭和の「モダン建築」を厳選し、貴重な資料とともに紹介されています。
京都ゆかりの貴重な原図面や模型から、時代背景を伝える写真や映像、家具まで、展示資料は400点を超え、今回初公開となるものも多く含まれています。
京都市京セラ美術館の展示鑑賞を拠点に、建物探訪や街歩きなども体験し、京都のまちに生き証人として残っている建築の魅力を体感するというのが、本展おすすめの楽しみ方です。
会場の入り口には、大正から昭和にかけて活躍した吉田初三郎の鳥瞰図を元にイラストレーターの中川学氏が制作したメインビジュアルが来場者を迎えます。
三条通りの模型中でも目をひくのは東京駅と同じ辰野金吾氏が設計した京都文化博物館別館(旧:日本銀行京都支店)
煙草王・村井吉兵衛の別邸として建てられた長楽館の椅子は、着席して撮影ができる。他にも数カ所同様の撮影コーナーがあります。
丹下健三の右腕とも言われた大谷幸夫が設計した京都国際会館。会館全体模型やインテリアデザイナー剣持勇氏による六角椅子などが展示されています。
■ 「モダン建築の京都」の開催概要 ■
会 期:2021年9月25日(土)〜2021年12月26日(日)
会 場:京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ
(京都府京都市左京区岡崎円勝寺町124)
時 間:10:00〜18:00(最終入場時間 17:30)
休館日:月曜日(祝日の場合は開館)
公式URL:https://kyotocity-kyocera.museum/
観覧料:
一般1,900円(1,700円)、大学専門学校生1,400円(1,200円)
高校生900円(700円)、小中学生400円(200円)
未就学児無料
*( )内は20名以上の団体料金
*京都市内に在住(通学)の小・中学生は無料
*障害者手帳等をご提示の方は本人及び介護者1名無料
京都市京セラ美術館では、コレクションルーム展と題して、常設展を開催しています。
京都の四季に合わせた年4回の展示替えによって、季節感に溢れた作品を中心に京都の美術を紹介します。
2021年10月2日から12月5日は「コレクションルーム 秋期」
今回展示されている作品のひとつが、中村大三郎 《ピアノ》 。赤い振袖姿の女性が、重厚な雰囲気をたたえ黒く光るピアノに向かう姿を描いています。振袖とピアノという和洋折衷の組み合わせは、西洋文化の影響を受けた大正時代、流行したモダンガールの装いを垣間見ることができます。
ピアノの旋律が軽やかに響き渡ってきそうな臨場感あるこの作品は、離れて全体を見るとともに、近づいて細部を見ていただきたい。椅子の生地や、緑青のランプシェードの糸、ピアノの質感などが実物のように緻密に描かれていることに驚くはずです。
例えば、楽譜にはシューマンの「小さなロマンス」と「トロイメライ」が、音符がひとつひとつ丁寧に描き込まれています。
ちなみにこのペトロフピアノは、現在も京都芸術センター(旧:明倫小学校)に保管されていて、年数回のコンサートに使われているとのことです。
「モダン建築の京都」展または「コレクションとの対話」展の有料観覧券(当日分に限る)をお持ちの方は、「コレクションルーム秋期」の観覧料が100円引きになります。
075-771-4334
〒606-8344 京都市左京区岡崎円勝寺町124
営) 10:00~18:00 入場は閉館の30分前まで
休) 月曜(祝日の場合は開館)、年末年始
https://kyotocity-kyocera.museum/
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