平安京時代へと誘う、荘麗な神宮で四季をたのしむ。
京都の文化・観光施設が集まる京都市左京区岡崎エリア。ここに平安遷都1100年記念して創建された平安神宮があります。桜の名所としても知られる神宮には、遷都を行った桓武天皇と、平安京最後の帝となった孝明天皇が祀られています。
高さ24m・幅18メートルという朱塗りの大鳥居がそびえる参詣道の入り口。この大鳥居から岡崎公園を貫く神宮道を通り、神門である應天門(おうてんもん)へとむかいます。平安神宮は平安京時代の建造物を忠実に縮尺再現しており、敷地内は平安絵巻さながらの絢爛さです。
造営に際しては陰陽道の四神相応の信仰の基づき風水の思想が取り入れられ、東に蒼龍、西に白虎、南に朱雀、北に玄武と四方を四つの神々に守られており、パワースポットとしても注目を集めています。
春夏秋冬に色づく風光明媚な庭園をあるく。
社殿を囲むように広がる約1万坪の神苑は、作庭家7代目小川治兵衛らが手がけた明治を代表する池泉回遊式庭園になっています。
東・中・西・南の4つの庭からなる神苑は国の名勝に指定されており、初夏の杜若や花菖蒲・秋の紅葉・冬の雪景色・春の紅しだれ桜など、四季折々に趣ある景観をたのしめます。
西神苑の中央には白虎池(びゃっこいけ)と呼ばれる池があり、6月には、池の畔に200種2000株もの花菖蒲が咲き誇ります。
蒼龍池と白虎池の睡蓮は、例年5月中旬〜9月上旬までが見頃です。
美しいお守りを授かりに月ごとに訪れる楽しみ。
平安神宮には、月ごとに絵柄が変わる厄除け守り札「花御札(はなみふだ)」があります。季節ごとの花や樹木に秘められた花霊や樹霊によって、厄災をしりぞけ、幸いをもたらす願いが込められています。
正月は、神を迎える聖樹「松」が描かれ長寿と繁栄の願いが込められています。二月は、香り高い花を咲かせ春の到来・命の息吹を知らせる「梅」、三月は、邪気を祓う力がある「桃」…など、美しい樹木や花が描かれた他に類を見ない美しいお守り札です。
六月の花御札は「竹」。天に向かって一直線に龍のごとく伸びる姿が、大地のエネルギーとこれを導き出す天との結びを予感させる筍。この札には、旺盛な生命力を通じて大地の神威を誇示するという願いが込められています。
また、「長寿橘守」や「しあわせの桜守」「開運厄よけ桃守」という、オリジナリティあふれる愛らしいお守りも平安神宮を訪れた際の思い出の品として人気です。
京都市左京区岡崎西天王町
拝) 境内拝観:6時〜18時(季節により変更あり)
※詳細はHPをご確認ください
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