世界遺産「下鴨神社」をあるく〜その1〜
京都の中でも特に長い歴史を持つ「賀茂御祖神社(かもみおやじんじゃ)」通称「下鴨神社」。敷地全体が「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されており、本殿へと導く表参道には、原野の姿をとどめる鎮守の森「糺の森(ただすのもり)」が広がり、心地よく澄んだ空気が流れています。
不思議な御神木のある「相生社(あいおいのやしろ)」で良縁を祈願。
表参道を進み南口鳥居をはいると左手に、「相生社(あいおいのやしろ)」があります。男女の縁のみならず、仕事やさまざまなご縁にご利益があります。
相生社のすぐよこにある御神木「連理の賢木(れんりのさかき)」は、2本の木が途中から1本に結ばれているという、まさに「縁結び」の力を宿した木なのです。さらに、いつしか年老いて朽ち果ててしまっても、糺の森のどこかに必ず後継の連理の木が生まれるといいます。京の七不思議のひとつともいわれているそうです。
7つの名前をもつ大国さまにお参りする。
堂々たる風格の赤塗りの「楼門」をくぐると、正面に舞殿、中門が続きその奥に本殿があります。
本殿の前庭ににある、言社(ことしゃ)という7つのお社には、干支の守護神が祀られています。十二支の守護神で福徳円満・長寿・殖産興業の神とされる大国主命(おおくにぬしのみこと)は、7つの名前と7つの働きをもつと言われ、その名前ごとに7つの社があり十二支それぞれの守護神となっているのです。自分の干支の社を見つけてお参りしてくださいね。
世界にひとつ、女性の願いを叶える華やかなお守り。
下鴨神社の御祭神は、賀茂建角身命(かもたけつぬみのみこと)と玉依媛命(たまよりひめのみこと)です。古くから縁婚・子育・安産の神として信仰されているのです。その女性の神様にちなみ、下鴨神社には女性限定のお守りがあります。女性の心願成就にご利益があるという「媛守」は、ちりめんを使い一つ一つハンドメイドで作られており、ひとつとして同じ柄がない世界にたったひとつのお守りです。お守りは通常、それぞれに「商売繁盛」「家内安全」など決まったご利益があるものですが、このお守りに決まったご利益はなく、自分なりの願いを込めて成就させるものなのです。
京都土産としてプレゼントするのも素敵ですね。