京、でかけよう。vol.92　〜サーキットを走ってみたい。モータランドSUZUKA〜

「サーキットを走ってみたい」。
自動車レースを観て、実際にサーキットを走ってみたいと思ったことはありませんか？
マイカーで手軽に走行できるサーキットもあります。
鈴鹿といえば、F1グランプリなどが開催される鈴鹿サーキットが有名ですが、「サーキット・クルーズ」というマーシャルカーが先導してコースを2周するメニューがあります。高速走行はなく、安全な速度で一列になってクルージング走行をし、コース上で記念写真を撮るといった内容です。
もう少しレース気分を味わいたいなら、鈴鹿サーキットから南に7kmほどのところにある「モーターランドSUZUKA」というミニサーキットがあります。
全長1,000m、200mのストレートと、２つのヘアピン、路面にアンジュレーション（起伏）もあり、中低速のテクニカルなレイアウトになっています。初心者が、加速・ブレーキング・コーナリングを学ぶのには最適なコース設計です。
 

 
モーターランドSUZUKAでは、マイカーでナンバー付きのまま、レースのライセンス不要でスポーツ走行できるサーキット施設です。通常は「フリー走行」の時間で、20台までの個人単位で申し込んだ車が自由に走行します。
初めて走行される方は走行前に初回講習を受けますが、中・上級者が走る中、サーキットに出ていくのは勇気がいるものです。
そこでお薦めしたいのは、1時間からサーキットを貸切にできる「占有貸切走行」です。個人や仲間とコースを占有できるため、ビギナーでも気兼ねなく走行できます。
料金は平日の1時間で50,000円、土曜日が70,000円、日祝が90,000円。たとえば平日の午前3時間を貸切にした場合、150,000円となります。
グループや、企業のレクリエーションなどで申し込めば、一人当たりの費用は抑えられます。
走行するための条件は、ジェット型またはフルフェイス型の乗車用ヘルメットを着用のこと、レーシンググローブを着用すること、長袖・長ズボン等のできるだけ肌のでない服装を着用することです。
ヘルメットとグローブは、レンタルすることもできます。
車両に取り付けるラップタイムを計測する機器を無料で借りられるため、仲間とタイムトライアルをして楽しむのもいいでしょう。
初めてのサーキット走行で自信のない方は、モーターランドSUZUKAのスタッフに先導してもらって隊列走行をし、コースイン・ピットインの仕方、走行ラインのレクチャーをお願いすることもできます。
 

 

 
実際にサーキットを走って感じたことを２つ紹介します。
まずは、コーナーリング時の横Gと、ブレーキング時の減速Gです。
F1グランプリやSUPER GTのTV放映で、レースカーに搭載されたオンボードカメラの映像をご覧になったことがあると思います。その時に、サーキット走行の経験があると、ドライバーにかかるGを想像しながらドライバー視点で疑似走行体験ができ、より楽しくレース放映を観ることができます。
 
そしてもう一つサーキット走行で感じたのが、「止まる」「曲がる」の基本性能の重要性についてです。
サーキットのコーナー入り口でフルブレーキをかける時や、S字コーナーでステアリングを切り返す時に、ブレーキの効き、タイヤのグリップ、ステアリングの応答性、ボディーの剛性、さらに全体のバランスが安全のために重要と感じます。
もちろん普段の走行では、レースカーほどの高性能は必要ありませんし、大衆車の性能で十分です。それでも危険回避の操作（急ブレーキ・急ハンドル）を行うことを考えると、車の基本となる「止まる」「曲がる」の性能が高いことが安心感につながると感じました。
 

 
モーターランドSUZUKA以外にも、マイカーで体験走行のできるサーキットがいくつかあります。
ぜひ一度チャレンジしてください。