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京、でかけよう。vol.91 〜映画・ドラマのまち。京丹波町〜

京都府の中部に位置する「京丹波町」は、豊かな自然と田園風景に囲まれた古き良き日本の風景が残る町です。丹波黒豆や丹波牛、ワインを始めとする特産物も豊富で、自然、歴史、グルメが織りなす魅力満載の町です。
京都の南北をつなぐ京都縦貫自動車道の京丹波PAに併設されている、道の駅「京丹波 味夢の里」では、京丹波 ならではの特産品を一同に取り揃え、人気のドライブスポットとなっています。
 
最近、京丹波町は「映画のまち」としても知られるようになってきました。
「映像・映画のまち 京丹波」を掲げ、京都府京丹波町ロケーションオフィスを設立して、町の風景や建物などを映画やテレビ番組、CMなどの撮影場所として誘致しています。
東京ドームに匹敵する広大な土地を「京丹波町オープンセットロケ施設」として整備し、映画ロケ地の拠点としています。
堤真一と綾瀬はるか主演の映画「本能寺ホテル」では、本能寺が焼き討ちされる迫力あるシーンをこのオープンセット施設で撮影しています。
 
京丹波町には歴史的建造物も多く残っていて、平安時代の創建と伝えられる古い神社「質美八幡宮」(シツミハチマングウ)では、綾野剛主演の映画「パンク侍、斬られて候」(2018年公開)、木村拓哉主演の映画「無限の住人」(2017年公開)が撮影されています。
また、旧質美保育所では、戸田恵梨香、大原櫻子主演の映画「あの日のオルガン」(2019年公開)が撮影されています。
 
京都縦貫自動車道の丹波ICからすぐのところに、京都府内最大級の高さがある滝である「琴滝」があり、京丹波町のランドマークの一つとして親しまれています。高さ約43mの一枚岩を流れる美しい滝で、13弦の琴糸ように見えることが由来といわれています。
滝の近くに駐車場があり、緑に囲まれた小径を歩くこと5分。すがすがしい空気のあふれる森の中に、心地よい水音が響いています。
 

京丹波町 琴滝

高さ約43mから流れる琴滝は、映画やTVのロケ地として人気のスポット

京丹波町 琴滝

水量の少ない時期には13弦に足りないこともあるが、落差は見応えがある

「琴滝」はロケ地として多くの映画やドラマで撮影されているスポットでもあります。
上川隆也主演のドラマ「遺留捜査SP」や、鈴木亮平主演のWOWOWドラマ「宮沢賢治の食卓」の撮影がありました。
これから公開される映画では、「燃えよ剣」が琴滝で撮影をしています。司馬遼太郎が土方歳三を主人公に、新選組の志士たちの人生と激動の時代・幕末を描いたベストセラーが原作で、土方歳三を岡田准一、近藤勇を鈴木亮平、沖田総司をHey! Say! JUMPの山田涼介が演じています。
新型コロナウイルスの影響で公開延期となっていましたが、2021年10月に決定しました。
琴滝を実施に見て、それから映画を観て、どのシーンに琴滝が出てくるのか、美術スタッフが時代に合わせて滝の周辺をどのように作り込んでいるかなどに注目すると、いっそう面白く映画を観られるでしょう。
 

琴滝の左手に須知城(しゅうちじょう)跡行きの看板が立っています。ここから山頂へ登ると、大河ドラマの明智光秀に縁のある「須知城跡」があります。こちらは映画のセットではなく本物の城跡で、高さ4〜5mほど、総延長30mほどの高石垣が残っています。
須知城はこの地の有力国人(こくじん)であった須知氏の居城です。織田信長の命を受けた明智光秀による丹波侵攻が開始されると、当初は明智勢に参戦しますが、詳細不明ながら光秀の軍勢に攻められ落城したと伝えられています。その後、須知城は明智氏の丹波支配の拠点として利用されました。
 

京丹波町 須知城

明智光秀が丹波平定の際に落城した須知城跡・主郭の石垣

 

京丹波町 須知城二の郭の石積

須知城・二の郭の石積は高さ1〜1.5m

京丹波町 須知城からの眺め

須知城からの眺め。明智光秀もここから近隣の様子をうかがっていたのだろうか

「須知城跡」へは、琴滝からのルートのほか、明石(あげし)の集落からのルートもあります。琴滝から登って、明石に降りる一周のルートは2時間ぐらいで回れます。山頂の標高384mですが、標高差は200mほど。
途中急な傾斜を登り降りしますので、ハイキングかトレッキングのシューズで登ってください。
 

京丹波町 琴滝の駐車場

琴滝の駐車場。左の遊歩道を10分ほど歩くと琴滝に着く

 

 

 

京都 | 景観地

琴滝

京都府船井郡京丹波町市森

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