時間を忘れて夢中になる 「おもちゃ」の博物館へ。
有馬温泉街の「金の湯」目の前にあるの玩具博物館。
玩具と聞くと子ども向けとひとくくりにしてしまいそうですが、ここは大人も夢中になってしまう空間なのです。昔懐かしいアンティーク玩具から世界各地で愛される伝統的な玩具まで、約4000点の展示玩具が迎えます。
玩具の展示やパネル解説、解説による実演で、奥深い玩具の世界に誘われます。4フロアに渡り玩具が展示されている館内は、まず最上階の6階へ上がり各フロアに立ち寄りながら下りてくるのがオススメです。
フロアごとに展開されるテーマの異なる玩具の世界。
6階には、「くるみ割り人形」やエルツ地方のクリスマスに欠かせない飾り「クリスマスピラミッド」、鉱夫たちの安らぎの象徴である光を灯す飾り「シュヴィップボーゲン」など、ドイツ東部・エルツ地方長年培われた、マイスターが生み出す伝統的な木製品が展示されています。
現代の玩具を展示する5階のフロア。シンプルな形の中に遊びをギュッと詰め込んだ積み木やぬいぐるみなどが並びます。実際に玩具で遊ぶ事ができるプレイスペースで、視覚や触覚、聴覚を刺激する遊びを体感できます。
有馬玩具博物館がある兵庫県は「からくり」のルーツともいわれる人形浄瑠璃や神戸人形などが作られていて、4階にはユーモラスな仕掛けが楽しい数多くのオートマタ(現代のからくり)が展示されています。
1950年代まで、日本はブリキ玩具の一大生産国だったそう。展示最後のフロア3階では、そんな昔懐かしいブリキ玩具の歴史や制作工程を見る事ができます。
また、ドイツ・メルクリン社の鉄道模型など、引き込まれそうになるジオラマの世界も楽しめます。
1階のミュージアムショップ「ALIMALI」では、ヨーロッパの木の玩具やカードゲーム、くるみ割り人形、ブリキの玩具など、ありとあらゆる玩具が販売されています。
「遊び」を通して「学ぶ」という側面をもつ玩具について、子どもたちとともに検証し、研究していくという理念を持つこの博物館。大人にとっても、頭の中をいつもと違うモードにリセットしてくれるような場所です。
目の前に広がる楽しくてどこかノスタルジックな玩具の世界で、デジタルな日常からエスケープしませんか。
078-903-6971
神戸市北区有馬町797
営) 9時30分〜18時(最終入館17時30分)
休) 不定休
料) 大人800円、子ども500円、3歳未満無料
※施設の詳細はHPでご確認ください