青紅葉の名所、京都・嵯峨～高雄観光

京都駅から車で約30分走ったところに位置する京都の有名観光地・嵐山。その北側に広がる「嵯峨」や「高雄」は、日本の原風景のような景観が楽しめるエリアです。京都市内とは思えないほどの自然豊かな風景に癒されながら、地域に息づく歴史やグルメを巡ってみましょう。

 

京都「嵯峨」～「高雄」エリアの魅力

 
平安貴族が別荘を構え、風光明媚な土地と知られてきた「嵯峨」。大覚寺、清凉寺など名所ぞろいの観光地である一方、農地としての歴史も長く、のどかな田園風景が今も大切に残されています。
そして「嵯峨」よりも北に位置する「高雄」は、青もみじの美しい京都の避暑地。ぜひ初夏に訪れたい山里です。
 

旅人をもてなす名物餅

 

 
京都の名勝地・嵐山の渡月橋から北へ約3キロ。伝統的建造物群保存地区に指定された嵯峨鳥居本（さがとりいもと）という集落があります。嵯峨鳥居本は、農業、林業、漁業に携わった人々が暮らし、愛宕山に創建された火伏せの神様・愛宕（あたご）神社の参詣道としても栄えた地域。
街道沿いで約400年の歴史を重ねる料亭「平野屋」の『志んこ』（3月～11月頃限定）は、参詣者に愛され続ける名物餅です。
 

 
 

気分爽快、池越しの風景

 

 
嵯峨鳥居本の石畳の道を通り抜け、緑豊かな府道29号をくだって清凉寺付近の交差点を左折。じきに「広沢池」が進行方向の左手に見えてきます。農林水産省の「ため池百選」に選ばれた「広沢池」は、8世紀頃に開墾されたといわれ、周辺地域の農業に活用されてきました。
多くの和歌や俳句に詠まれたほか、映画やドラマのロケ地としても有名な名勝地でもあります。池の西側に広がる田園や、愛宕山をはじめとした山々も、眺めているだけでリラックスできる風景です。
 
 

緑の川辺でリラックス

 

広沢池を通り過ぎ、木々に囲まれた山越通を北上。周山（しゅうざん）街道と呼ばれる国道162号を走って行けば、どんどん山が深まり、京の奥座敷「高雄」にたどり着きます。市街地よりも気温が低く、車の窓を開ければ吹き込んでくる清涼な空気。
集落を流れる清滝川のほとりで川の水に触れれば、初夏の陽気も遠のく爽快感を覚えます。お昼ごはんは、周辺の料理旅館やホテルで川床料理を楽しむのもおすすめです。
 
 

新緑シーズンに走り抜けたい京の路

 
歴史ある嵯峨の地を通り、涼風が吹く高雄へ向かうドライブは、太陽のまぶしい季節にぴったりのコース。高雄から市の中心部へ向かう国道162号は渋滞することもあるので、時間に余裕のある計画を立ててみてくださいね。
 
 

京都「嵯峨」～「高雄」エリアのスポット情報