第一印象は「これ以上いらない!」
Kyoto BMWにてキーを受け取り、乗り込んで扉を閉めた瞬間漂う静寂。
そしてシフトノブ横に移動したスタートボタンを押しエンジンが始動しても
静粛は変わらず、走り出しても静か!なんだ!この静かさ!この高級感!
再びクラストップに躍り出た
新しい3シリーズは最新の安全装備、インターフェイス、ボディ剛性、静粛性、デザインのレベルを一気に10年分進化させた印象です。
サイズも一回り大きくなり、コンパクトとは言えなくなりましたが、装備、乗り味ともに上位モデルを凌駕する存在になりました。これが世界最高峰のEセグメントセダンだ!と言い切れます。
すごい安全
旧型から一番わかりやすく変わったところは、安全に関する先進の装備です。
前の車についていくディスタンスコントロールに加えて、ステアリングも道路のカーブに合わせて車線の中央を走ってくれるようになりました。もちろん、運転手は前方をはじめ自車の安全に責任があり、手放しができる範囲は低速に限られますが、安心感は格別です。
私のようなおじさんが必死に運転しているよりも、クルマに操作を委ねたほうがよほど安全だ!と思えるほどの仕上がり。旧型では速度調整でぎくしゃくする場面もありましたが、新型では、そのあたりがものすごく自然です。この技術は、ライバルメーカーと比べても一歩抜きん出ているように感じています。
すごく安心
車体のがっちり感も大幅に進化しています。これは操舵性に加えて安心感に大きくかかわる部分で、正確に車を動かそうと思うと一丁目一番地に大切なところです。ただボディ剛性が高いので思い切って足回りを硬くしたのでしょうか? 乗り心地はかなり硬いです。路面のショックをはっきりと伝えてきます。まるでサーキットを走るレーシングカーのようです。柔らかめの乗り心地だった先代とは明らかに違う硬さですが、私は好きです!(笑)
これは乗り心地が悪くなったのではない! スポーツ性を高めただけです!
使い方を習得する必要がある
装備面では、パーキングアシストがあったり、後退するときに直近の前進50メートルを記録していて、行き止まりからの復帰などに役立つリバースアシスト、AI搭載で「OK!BMW」と言えばいろんなことを教えてくれるコミュニケーション機能など盛りだくさんですが、まだ使い方がわからないのでおいおいお伝えしていきます。
運転するたびにウキウキする
今回の長期テスト車は、四輪駆動ではなくFRです。やっぱりFRは運転しやすい! 運転感覚が自然! 回転半径も小さい。とにかく気持ちいいのです。随分太くなったステアリングもすぐになじんで取材活動で使用していても目的地に着くまで楽しい時間です。
5シリーズも7シリーズも乗りましたが、「3で十分やん! これ以上何を求めるの?」と思わずうなってしまう出来栄えです。(5や7にしかない魅力がありますので誤解なく(笑))
BMWの底力に敬意
新しい3シリーズは再び世界の頂点に立つために開発されたと感じています。
マーケットリーダーを奪還する責務があると思います。
それを見事に達成したうえで、想像を超えたクルマをつくれるBMWは本当にすごい会社です。いろいろなクルマに乗せていただく機会に恵まれますが、どちらかというと保守的なコンパクトセダンで、ここまで出来栄えの良さにびっくりさせられるとは思ってもみませんでした。長期でテストできるからこそ伝えられる魅力をこのブログで発信していきます。
PS、CDの再生口がなくなりました……。それは寂しい。時代やなぁ。
1977年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。2000年KBS京都にアナウンサーとして入社。入社2年目からは報道記者を兼務し、事件、政治、教育、大学担当などを歴任。25歳でニュース番組のメインキャスターを担当し「現場で取材し責任をもってニュースを伝える」スタイルを確立。現在はニュースの編集責任者=ニュースデスクも務める。国政、府政などの選挙特番の司会、構成も手掛け、京都の政治、経済の現場を幅広く取材中。クルマ、ゴルフ、料理好きの3人の子どものパパの両面を併せ持つ。
MY CAR LIFE Vol.18 「長期テスト2 BMW 320i xDrive M Sport 最終回」
MY CAR LIFE Vol.20 「長期テスト3 BMW New 320i M Sport 第2回」