日本初のサイダーを生んだ有馬の銀泉・てっぽう水。
もう一方の「銀泉」は、二酸化炭素泉と微量のラドンを含有した放射泉の2つに分かれ、二酸化炭素泉は「炭酸泉」とも呼ばれ酸味のある発泡性の湯です。
温泉街の高台には「炭酸泉源公園」があり、二酸化炭素泉が湧き出しています。
お堂のような建物の真下に、源泉があり湧き出す様子を見ることができます。かつてこの湧き出し口を鉄の蓋で閉じても、蓋を吹き飛ばしてしまったということから、有馬の二酸化炭素泉は「てっぽう水」とも呼ばれていました。
明・大正時代には、この二酸化炭素泉を利用して日本初の国産オリジナルサイダーが作られたそう。建物のすぐそばには、蛇口をひねれば温泉が出る水道があるので、国産サイダーの元になった味を是非確かめてみてください。
てっぽう水の味は市販されている炭酸水のような爽やかなものではなく、かなり鉄の味がしてサイダーと呼ぶには程遠い気がしますが、かつて有馬鉱泉合資会社が製造していた「有馬サイダー」を復活させた製品が温泉街の土産店で購入できるので、お口直しに是非味わってみてくださいね。
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