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車いすバスケットボール【柳本あまね選手】&福祉車両事業【m.save】特別インタビュー

10ブランドの自動車メーカーの正規ディーラーを展開マツシマホールディングスが、「全ての人に車の楽しさを」という思いから立ち上げたのが、福祉車両改造事業【m.save】(エムセーブ)。さまざまな原因で身体が不自由な方であっても、乗りたい車に運転補助装置を付けて、カーライフを楽しんでいただくサービスです。
この【m.save】が、最初のパートナーとしてコラボレーションしたのが、車いすバスケットボール2021年度強化指定選手の【柳本あまね】選手(カクテル所属)です。
KBS京都の番組「京bizX」で2021年5月14日に放送された「ビジタネ特別編」から、放送されなかった部分を含めたインタビュー全文をお送りします。

 

――m.save(エムセーブ)という福祉車両の事業を立ち上げられるということですが、これは全ての人に車を楽しんでもらおうということなんですね?(竹内弘一、以下、竹内)
松島一晃(以下、松島)マツシマホールディングスは、車を移動という機能的な価値だけではなく、こだわりを持った車とか、愛着や自己表現とか、目に見えない価値という部分を大事にしていきたいと考えております。そういう価値を持っている全ての方に提供していくのが使命だと思っているのですが、残念ながら今までは福祉車両という分野には、とても積極的に取り組んでいたとはいえない状況でした。毎年、新規事業や新規制度を社員の方々に提案してプレゼンしていただくイベントを開催しているのですが、一昨年、福祉車両について取り組みたいと提案をいただいて、それがプロジェクトとして立ち上がることになりました。
世の中には、本当は自分のこだわった車に乗りたいけれども、残念ながら手放さざるを得ない方とか、選ぶことができない方とかが多くいらっしゃること聞いて、そういう方にも自分らいし素敵なカーライフをぜひ送っていただきたい、そういういったものを提供していきたいと考えるようになりました。
やはり自分らしさとか自己表現の価値は全ての方が求めるべきものですし、そこを何かハンディーがある、何か環境が違うということで選べないということは、あってはならないと考えます。m.saveは、全ての方にそういうものを提供できる、そこを目指していきたいと思います。
柳本あまね

――今回マツシマホールディングスと「柳本あまね」さんとのコラボレーションが実現したということなのですが、松島副社長が柳本さんと一緒に仕事をしたいなと思われたのはどうしてだったのですか?(竹内)
松島マツシマが経営しているジム「テイクフィジカルコンディショニングジム」に柳本さんがお越しいただいているということを聞きまして、いろいろな記事やインタビュー動画を観させていただいたりしました。何事にも前向きに積極的に取り組んでおられて、車いすバスケットボールを通して夢に向かって全力で取り組んでいらっしゃる、そしてそれが結果的にいろいろな人の心を動かしておられる、これは弊社が目指すべき取り組むべき姿勢と通じる部分があるなと思いまして、今回協力をお願いさせていただきました。
――今回マツシマホールディングスと「柳本あまね」さんとのコラボレーションが実現したということなのですが、松島副社長が柳本さんと一緒に仕事をしたいなと思われたのはどうしてだったのですか?(竹内)
松島マツシマが経営しているジム「テイクフィジカルコンディショニングジム」に柳本さんがお越しいただいているということを聞きまして、いろいろな記事やインタビュー動画を観させていただいたりしました。何事にも前向きに積極的に取り組んでおられて、車いすバスケットボールを通して夢に向かって全力で取り組んでいらっしゃる、そしてそれが結果的にいろいろな人の心を動かしておられる、これは弊社が目指すべき取り組むべき姿勢と通じる部分があるなと思いまして、今回協力をお願いさせていただきました。
車いすバスケットボール柳本あまね選手とマツシマホールディングス松島一晃対談

 

 

――柳本さんは、今回のマツシマさんからのオファーを受けてどんなことを感じられましたか?(竹内)
柳本あまね(以下、柳本)私たち車いすに乗っている人、プラス、スポーツしている者としては、競技用の車いすを持ち運んだりする関係で、自家用車は必要不可欠なアイテムです。それをマツシマさんから、どの車でも乗って動くことができるというお話をいただいたときは、私たちのニーズをすごく理解してくださっているので、感動というか、ありがたい気持ちでいっぱいです。
――柳本さんがプレーをされている車いすバスケットボールというのは私も何回か経験したことがあるのですけど、本当に体力的にもハードで、体と体がぶつかり合うし、車いすもぶつかり合うし、しかもバスケットゴールまでの距離が立っている時より遠いので、ボールがゴールまで届かないんですよね。すごくハードなスポーツだと思いますし、見ていても面白いし、プレーをしても面白いスポーツですね。(竹内)
松島想像以上にスピーディーでパワフルで、激しいスポーツです。やはりフィジカルもテクニックも、メンタルも全て兼ね備えていないとできないスポーツだなと感じました。
――そういったなかで、車いすバスケットボールの魅力、ひと言でなかなか説明は難しいと思いますが、柳本さんがこれまでずっと続けてきて、やはり車いすバスケってこういうところが面白いなと思われるところはどんなところですか?(竹内)
柳本二つあるのですけど、一つは五感で楽しめることです。近くで観ていただくとタイヤの焦げる匂いや、激しいコンタクトスポーツなので、ぶつかり合う音とか、すごく感じていただけます。それこそぶつかった時に「痛い!」というのも醍醐味ですし、大丈夫なのですけど。五感と言いながら味はないですけど、いろいろな感覚で楽しめます。
もう一つは、障害を持っている人も持っていない人もみな同じ条件で楽しむことができるスポーツというのも車いすバスケットボールの魅力だと思います。
柳本あまね

 

――今回柳本さんが使用される車両をマツシマホールディングスがプロデュースをして造っていくということになりました。柳本さんが今まで乗っていた車もあると思うのですけど、車造りするにあたって、こういうところを機能として付けて欲しいとか、こんな機能があったらいいのにみたいなリクエストをされたのですか?(竹内)
柳本私たち車いす利用者が運転するために、アクセルとブレーキを手で操作するための「手動装置」というものが付いているのですが、左手は手動装置に完全に取られてしまって、右手はハンドルを持っていますので、運転中ずっと両手を使うことになります。例えばエアコンのスイッチだったりとか、運転するときに必要なものといえばハザードランプだったりとか、そういうスイッチが高いところにあったりちょっと遠い場所にあると、手が3本ないと無理みたいになるくらい困る時があります。そういった部分が手動装置に付けられないかという相談をさせていただきました。
アクセルブレーキを手で操作するための手動装置

左手でアクセルとブレーキを操作する手動装置と、右手のみでハンドルを操作するための旋回グリップを装備

 

――そういう発想はやはり実際に利用している方からでないと出てきませんよね?(竹内)
松島今おっしゃったような機構だけでなく、例えば車いすを乗せる時に車のボディーに傷が入らないようにというリクエストをいただいて、我々が考えても思い付かない部分をアドバイスいただけるので、ありがたいと思いますし刺激になります。これからもアドバイスをいただきながら、全ての方に満足していただけるような部品だったり商品だったりを作っていけたらと思います。
――今日も車から降りてこられるのを拝見していたのですけど、助手席を前に出して、後ろの席から振り返ってタイヤを出して、本体部分を出して、ぱぱっと組み立て乗り込まれていましたけど、あの大きなものを移動させるのに、服が汚れたりするのではないですか?(竹内)
柳本ありますね。車いすには、タイヤを外して積み込むもタイプと、タイヤを外さずに折りたたみができるようになっているタイプがあります。私の車いすはタイヤを外すタイプで、タイヤを後部座席に出し入れする時に服が汚れることもあるのですけど、なんとか服に擦れないようにやろうと思えばできます。でも折り畳みの車いすに乗られている方で、タイヤをそのまま自分の体の上に這わせて後ろの席に積む方もいらっしゃいます。
シートなどを敷いて汚れないようにしていても、その時間がないくらい本当に急いでいて、服に線が入った方を見たことがあります。タイヤが自分に着かないように持ち上げすぎると、タイヤが天井を擦って、天井にタイヤの黒い線が着いたりします。今の私の車も同じような感じです。
車いすのタイヤを立てかける部分に保護フィルムを貼り付け

車いすから外したタイヤを一旦立てかける後部座席ドアに傷防止のエクステリアガードシールを貼り付け

電動シートスイッチ移設

車いすを後席から出し入れする際に運転席側から助手席のシートを移動できるよう、助手席の電動シートスイッチを運転席のドアに移設

――今度できあがってくる車は、かっこいいじゃないですか? 自分の車をワクワクドキドキするってすごく大切なことだと思うのですけど、どんな観点で選ばれたのですか?(竹内)
柳本ほんとうにいくつもの車種を見させていただいて、機能性だとか、それとわたしは座高が低いので前が見えるか見えないかとか、いろいろなことを考えて見させていただいたのですけど、「メルセデス・ベンツGLB」は乗った瞬間に決めたと思いました。スイッチとかが基本的に下の方、手動装置に近いところにありますし、前がすごく見やすくて運転するのに最適だなと思って選びました。すごく魅力に感じたのは、シート位置をドアにあるスイッチ調整できて、しかも位置を記憶してくれるんです。父と母と私の3人で運転するのですごく便利です。
――マツシマホールディングスにはたくさんのブランドがあって、たくさんの車種があるのですけど、これに決めたって一目惚れするみたいな車両が用意できてよかったですよね。(竹内)
松島本当に嬉しいですね。こういうのを目指していきたい、もっといろいろな方に味わっていただきたいと思います。
車いすバスケットボール柳本あまね選手とマツシマホールディングス松島一晃

 

 

――障害がある方の、一人ひとりに合わせた車を造っていくというのは、非常に難しくて、既製品ではなかなか対応できないですし、求められる機能は障害のある部位によって、そして程度によって千差万別ですよね。そのなかで車を運転する楽しさとか、車に乗る楽しさを感じてもらおうというのが、マツシマホールディングスが掲げている「クルマを、文化に。」というスローガンに通じてくると思います。この柳本さんとのコラボレーション、この経験を生かして今後どういう方向に進んでいこうと思われますか?(竹内)
松島残念ながら自分が乗りたい車に乗ることができない、もしくは外的要因によって、今まで愛着のあった車を手放さざるを得なくなってしまった方は少なからずいらっしゃいます。そんな方にどのように安全で快適な自分らしいカーライフを送っていただけるかというところにマツシマホールディングスとして向き合っていきたいと思います。車は一歩間違えれば凶器になり得ますので、それを扱っている事業者として責務のところももちろんですし、もうひとつ「クルマを、文化に。」というスローガンでやっておりますので、全ての方に自分らしいこだわりのある車を使ったカーライフを送っていただけるように、というところも目指していきたいと思います。今回柳本さんにご協力いただいて、マツシマホールディングスがそういうことに対して取り組んでいることを世の中に知っていただいて、マツシマに頼んだら何かそういうものが見つかるかもしれないと思っていただけたらなと思っております。
――いよいよ、新たなパートナーを得て、パラリンピックという大きな舞台に向かって進んでいくということですけど、地元で応援してくださる皆さんに対して、この大舞台に向けての意気込みを教えてください。(竹内)
柳本チームとして目標に掲げている「メダル獲得」は、とにかく全力で行かないと届かない目標ではあるのですけど、自分のプレーで勝利に導くという個人的な目標もあります。新しいパートナーとなる車がきますので、近場だけでなく遠いところの練習にもどんどん積極的に参加することで、自分が目指している理想像に近づくようにさらに練習の頻度を増やして、後悔のない大会を迎えられるように頑張りたいと思います。
柳本あまね選手が選んだメルセデス・ベンツGLB

柳本あまね選手仕様に改造したメルセデス・ベンツGLB

 

柳本あまね

PROFILE柳本 あまね YANAGIMOTO Amane

1998年生まれ、京都府出身。2歳の頃に病気で下肢機能障がいとなり、3歳から車いす生活に。小学6年生のときに強豪チーム「カクテル」で、本格的に車いすバスケを始める。同志社女子大学卒業後、2021年4月、あいおいニッセイ同和損保に入社。2014年の仁川アジアパラ大会で日本代表入りして以来、数々の大会で日本代表の主力として活躍。2021年度強化指定選手。

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