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MY CAR LIFE Vol.11「BMW M850i xDrive(4WD/8AT) 試乗速報」

優雅さと獰猛さの究極の融合

日本に初めて上陸した初期ロットの1台に幸運にも3日間乗ることができました。
まず結論から。私が乗ったBMWの中で最高のBMWでした(価格もですが(笑))。

まずスタイリング。美しいクーペとはどのようなものか?現在の技術で実現できる最高の造形だと思います。速さを感じさせるデザインでありながら、そこはことなく上品さが漂い速いだけではない総合力を感じさせます。

長いドアをあけて運転席に乗り込むと、そこは見慣れたBMWの世界ですが、すべてがアップグレードされ洗練されています。高級車にありがちなコテコテ感がないのは好感が持てます。黒いボディーに赤の内装というと「ちょいわる」なイメージもありますが、とても上品にまとめられていて、過剰な印象は全くありません。
 

 

そして、シフトレバー横にあるエンジンスタートボタンを押すと、V8エンジンが吠えながら目を覚まします。「ただものではない迫力」とはこのことで、530PSの片りんを見せつけれれます。走り出すと「あれ?意外と穏やかかつ静か」。京都の街中では、しずしずと進む姿が似合います。乗り心地もコンフォートモードでは大型サルーンBMW7シリーズを思い出すような滑らかさで拍子抜けするほどです。

 

血流が後ろに偏る感覚は初体験

しかし、高速道路のゲートを抜けた瞬間、コンフォートからスポーツモードに切り替え、アクセルを強く踏み込むと「ワープ」という言葉がぴったりの加速感を味わうことができます。停止状態から時速100キロまでにかかる時間はわずか3.7秒。世界最高峰のスポーツカーの基準といわれる3秒台を軽くクリアしています。「頭がのけ反る」とか「視界が狭まる」とか「ジェット機の離陸のような」などは加速感をあらわすことばとして多用されますが、今回は「全身の血がシート側によってしまう」感覚です。しかも、M850iは四輪駆動。4輪すべてに無駄なく駆動力が配分されるので、ありあまるパワーを味わいつくすことができます。直進性はいうまでもなく抜群。ブレーキは盤石。ハンドリングは適格。
高速道路でクルージングに入ると快適無比な時間を楽しむことができます。
ハンドル上のボタンをワンタッチするだけで、前のクルマとの距離を適切に保ちながら、センターラインを認識しながらハンドル操作も行ってくれるので、ドライバーは安全確認をしながらハンドルに手を添えておくだけで安楽に目的地までたどり着くことができます。
 

 

重いのにすばしっこい

山坂道に舞台を移すときに「いくらパワーがあるといっても約2トンもある車重では、俊敏な動きは苦手かもなあ」と想像しながら走り始めましたが、予想を良い意味で裏切られる結果に。水を得た魚のように巨体を右へ左へ「ヒラヒラと」という表現でも大丈夫なぐらい軽快に走ってくれます。その原因は、やはりBMWのお約束、前後重量配分が50:50であることと、カーボンコアと呼ばれるクルマの基本骨格の強靭さ、そしてクルマを軽く感じさせてくれるほどのエンジンパワー、巨体をあっという間に止めてしまう強力なブレーキ、そして路面状況に応じて適切に駆動力を配分するXdriveが合わさってこそ実現できるものだと思います。

 

余裕ある成功者、しかし常に挑戦を続けるチャレンジャーに乗ってほしい

M850iは乗れば乗るほど味が出てくる楽しさを感じられるクルマです。
スタイリングに一目ぼれで購入。速さで購入。安全性の高さで購入。購入の理由は様々です。
しかし、せっかく乗っていただくなら、BMWが今、持っているすべてをぶつけて完成させた傑作を心行くまで味わっていただきたいと思います。
そのためには、流して走っているだけではダメです。環境が整えば軽く汗ばむぐらいのスポーツドライビングに挑戦できる人。常に挑戦を続ける人に乗っていただいてこそ、M850iのポテンシャルは開花され、唯一無二の所有する歓びを感じることができるはずです。
このクルマのオーナーさんをうらやむ気持ちはおさまりませんが、いつか、このようなクルマを所有できるよう、私もマイクの前で喋りまくります!

 

 

BMW M850i xDriveボディーサイズ:全長×全幅×全高=4851×1902×1346mm
ホイールベース:2822mm
車重:1965kg
駆動方式:4WD
エンジン:4.4リッターV8 DOHC 32バルブ ツインターボ
トランスミッション:8段AT
最高出力:530ps(390kW)/5500-6000rpm
最大トルク:750Nm(76.5kgm)/1800-4600rpm
タイヤ:(前)245/35 R20 95Y/(後)275/30 R20 97Y(ブリヂストン・ポテンザS007)
燃費:9.8-9.7km/100リッター(10.2-10.3km/リッター 欧州複合モード値)

 

竹内氏スマイル

KBS京都キャスター竹内弘一 たけうち・こういち

1977年大阪府生まれ。同志社大学法学部政治学科卒業。2000年KBS京都にアナウンサーとして入社。現在はニュースの編集責任者=ニュースデスクも務める。国政、府政などの選挙特番の司会、構成も手掛け、京都の政治、経済の現場を幅広く取材中。クルマ、ゴルフ、料理好きの3人の子どものパパの両面を併せ持つ。

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