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MAZDA CX-30 20S PROACTIVE Touring Selection 試乗レポート

マツダが掲げる「人馬一体」のポリシーはCX-30でも生かされており、SUVといえどもドライバーの思い通りに走れる心地よさを実感することができる。

 

05 パワートレインは1.8Lディーゼルと2Lガソリンの2種類を用意
CX-30のパワートレインは、基本的にMAZDA3と同様に2L直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」と、1.8L直噴ディーゼルターボ「SKYACTIV-D 1.8」の2種類のエンジンが用意されています。ただし、MAZDA3で設定されている1.5L直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 1.5」は未設定で、注目の「SKYACTIV-X 2.0」は2020年1月下旬に発売予定となっています。
今回、試乗したCX-30 20S PROACTIVE Touring Selectionは、「SKYACTIV-G 2.0」を搭載したモデル。SUVとしては比較的、軽い1400kgという車重とSUVというカテゴリーを考えれば、NAの2Lガソリンエンジンでも十分なスペックといえます。実際、街中ではアイドリングストップの状態からスタートしてもタイムラグを感じることもなく、スムーズに加速していきます。
一方、嵐山高雄パークウェイのような急な上り坂では、アクセルを若干、強めに踏み込む必要がありますが、一度スピードに乗ってしまえば気持ち良く走ることができます。また、「SKYACTIV-G」は、圧縮比が13.0とディーゼル車並みに高いエンジンなので、他社の省燃費型のエンジンと比べるとアクセルレスポンスが良く、どの回転域でもキビキビ走ることが可能です。
今回は残念ながら「SKYACTIV-D 1.8」搭載車には試乗できませんでしたが、トルク感を重心したい方はディーゼルエンジンを、軽快に走りたい方はガソリンエンジンを選べば良いでしょう。
 

2L直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」。最大出力:115kW〈156PS〉/6,000rpm、最大トルク:199N·m〈20.3kgf.m〉/4,000rpm。出典:マツダ

1.8L直噴ディーゼルターボ「SKYACTIV-D 1.8」。最高出力:5kW〈116PS〉/4,000rpm、最大トルク:270N·m〈27.5kgf·m〉/1,600-2,600rpm。出典:マツダ

06 クルマとの心地よい一体感を実現した新世代車両構造技術
マツダはクルマに乗る人が自然体でいられることを目指して、シート、ボディ、シャシーを有機的に連携させながら、人間の特性に基づいた造り込みを徹底するため、新世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE(スカイアクティブ・ビークル・アーキテクチャー)」を開発。CX-30では「骨盤が立ち、脊柱S字カーブを維持できるシート」、「路面からの入力を素早く、正確に伝えるサスペンション」、「効率よく振動を減衰させるボディ」などを取り入れ、違和感や不安感、不快感のない人間の感覚にフィットした乗り心地と操縦安定性を実現しています。実際CX-30に乗ってみると、ドライビングポジションやドライブフィールは体の感覚にシックリ馴染む印象があるうえ、ストレスが掛かりやすい市街地、ワインディング、高速道路などを運転した後もあまり疲れが残っていないのは確か。他のクルマから乗り換えてみると、まるでクルマから「優しさ」が滲み出ているような感覚を味わうことができます。
 

新世代車両構造技術「SKYACTIV-VEHICLE ARCHITECTURE」を取り入れたCX-30は、街乗りでも長距離ドライブでも違和感や不快感をほとんど感じることはない。これは人間の感覚にフィットした構造だからだ。

 

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