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【MINI Crossover 試乗レポート】MINIらしさに走破性をプラスしたSAV(スポーツ・アクティブ・ビークル)

MINI Crossoverは想像以上に上質な走行が可能。まるで高級車のようなワンランク上の乗り味を実現している。

 

05 BMWらしさが随所に漂うワンランク上の上質な走り
今回試乗した新型MINI Crossoverは、COOPER SD ALL4というラインアップ中、最上級にあたるモデル。その名が示すとおり、エンジンは2リッター4気筒ディーゼルターボ、駆動方式はフルタイム4WDシステムを搭載しており、パワーはCOOPER Sが搭載するガソリンエンジンとほぼ同等のスペックを誇っています。
早速、逸る気持ちを抑えてドアノブを引いてみると、まるで3リッタークラスの高級車のような重厚感が伝わってきて期待が高まります。これはエンジンを始動して走り出した直後も同様で、シフトレバーやウインカーの操作感、ステアリングの操舵感、アクセルのタッチのどれを取ってもやや重めでガッチリした感触が伝わってきます。当然ながら、ボディや足回りからは極めて強い剛性感を得ることができます。新型MINI Crossoverは、初代MINI3ドアハッチバックの乗り味と比べると、まったく別物のような上質感が漂っており、試乗前の予想をいい意味で大幅に裏切ってくれました。

 

MINI Crossover SD ALL4の最大トルクは40.8kgmとパワフルで、上り坂などでも1,630kgの車体を軽々加速する。

 

ハンドリングは素直で乗り心地も満点!しかも静粛性が高く、出来の良いシートと相まって長距離走行でも疲れ知らずだ。

エンジンのフィーリングも想像以上の仕上がりで、特筆すべきは静粛性の高さと力強さ。エンジンは始動直後から非常に静かで振動もほとんど感じないため、ガソリンエンジンと見紛うばかりの心地良さ。アクセルを煽って走り出してみると、低速からモリモリと太いトルクで1,630kgのやや重い車体を難なく加速させてくれます。ちなみに、車重はMINI Clubmanより140kgも重いわけですが、その差はまったく感じないほどの力強さとスムーズさ味わうことができます。しかも、それは低速域から高速域まで速度を問わず持続してくれため、ストレスを感じることは一切ありません。
ハンドリングや足回りの出来栄えもエンジンなどと同様に秀悦さが光っています。まずハンドリングは、まるでスポーティーカーのようにクイックで思いどおりのラインをトレースできる小気味良さがあります。一方の足回りは、4WDシステムを搭載したSAVであることから多少のゴツゴツ感は覚悟していましたが、予想に反して硬からず、柔らかからずの絶妙なセッティングで乗り心地は満点。ロードノイズも低く抑えられているため、例えばBMW3シリーズ・ツーリングに乗っているような上質な走りを味わうことができます。これは、ひとえにBMWの素晴らしい技術が投入されているからでしょう。

 

今回はダートやオフロード走行の機会はなかったが、MINI Crossoverならば悪路走行でも高いポテンシャルを発揮してくれるだろう。

 

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