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VW Arteon Shooting Brake 試乗レポート

「新型Arteon」はインテリアのダッシュパネル全体(コックピット、パネルの表面、エアベント、トリムを含む)、センター コンソール(インフォテインメント セクションと空調コントロールを含む)、ドアトリム上部セクションのデザインなどの見直しが行われており、より一層洗練された印象を受ける

 

06.さらに磨きが掛かったエクスクルーシブなインテリア
「新型Arteon」ではインテリアにもさまざまな改良が施されています。具体的には、ダッシュパネル全体(コックピット、パネルの表面、エアベント、トリムを含む)、センター コンソール(インフォテインメントセクションと空調コントロールを含む)、ドアトリム上部セクションなどのデザイン見直されています。さらに、インテリアのファブリックとレザーも新しくなっており、このお陰でエクスクルーシブな雰囲気がさらに高まり、マーケットにおける「新型Arteon」のポジショニングや価値をより高めています。
また、ダッシュパネル最上部とドアトリムは新たにレザレットでカバーされ、デコラティブスティッチを施すことで上質かつ豪華なインテリアを演出。ダッシュパネルの2層目では、「Elegance」では新しいウッドパネル、「R-Line」ではアルミニウムパネルが採用され、インテリアの雰囲気を高めています。エアベントは、デザインが見直されてダッシュパネルの3層目にまで拡張され、その下のレベルには照明付きのトリムパネルが設置されています。全車標準装備のアンビエントライトは、最大30色のカラーを選択することが可能で、インテリアの雰囲気を、その日の気分によって変化させることができます。このほか、ドアハンドルおよびレザレットを使用したドアインサートのデザインも見直されるなど、インテリアにおいても細やかな目配りをし、さらに磨きを掛けていることが良くわかります。
 

ドアトリムなどに柔らかな光が点灯するアンビエントライト。30色の中から好みのカラーを選ぶことができ、その日の気分に合わせて室内の雰囲気を変えることができる <出典:VGJ>

前席から後席まで続く大きな開口部を持つ電動パノラマスライディングルーフは「R-Line Advance」と「Elegance」にオプションで装着可能。解放感は抜群だ <出典:VGJ>

07.「Arteon Shooting Brake」の室内空間は想像以上に広々
流麗でスタイリッシュな「Arteon Shooting Brake」は、車高が低い分、室内空間にしわ寄せがくるのでは?と考えがちですが、前述のMQBプラットフォームのお陰で前席も後席も余裕のスペースが確保されています。例えば、リアシートの最大レッグルームは1,016 mmでクラス最大。「Arteon Shooting Brake」では、独自のルーフデザインが採用されているので、ファストバックと比べるとフロントのヘッドルームは1,008mmから1,019mmと11mm拡大されているほか、リアのヘッドルームも835mmから883mmと48mm拡大されています。
室内幅はどちらのモデルも同じで、フロントが1,500mm、リアが1,481mm。実際に乗車してみると、身長180cmの筆者でも余裕の広さで、とりわけ後席のレッグスペースとヘッドクリアランスの広さは想像像以上!室内幅も十分に確保されており、外観からは想像が付かないほど快適に乗車することができます。
 

「R-Line」のフロントシートはナパレザーを使用したバケットタイプを採用。スポーツ走行では体をしっかりホールドするが、窮屈に感じることはなく、座り心地も上々だ <出典:VGJ>

リアシートはレッグスペース、ヘッドクリアランスともに十分確保されているので、大柄な人が載っても一切窮屈な印象はなく、ゆったり快適に過ごすことができる <出典:VGJ>

08.ラゲッジスペースは高さが確保され、より使い勝手が向上
エステート化された「Arteon Shooting Brake」のラゲッジスペース容量は565L。ファストバックも563Lとほぼ同様ですが、これはリアシートのバックレスト後方およびラゲージコンパートメントカバー上部まで荷物を積載した場合なので、カバー上部の空間に余裕がある「Arteon Shooting Brake」は、実質的な容量はかなり増えるはずです。
また、リアシートを倒して、フロントシートのバックレスト後方およびルーフまで荷物を積載すると、その容量は1,632リットルに拡大します。ちなみに、ファストバックは1,557Lで「初代Arteon」と同容量。リアシートのバックレストは、どちらのモデルでも標準で非対称に折りたたむことが可能で、積載エリアの最大長は両バージョンともに2,092mmとなっています。これほどの積載容量があれば、大人4人+ゴルフバック4セットというシチュエーションでも余裕でこなすことができるでしょう。

←「新型Arteon」はパワーテールゲートを標準装備。両手が荷物でふさがっている時は大変便利だ <出典:VGJ>

5人乗車時のラゲッジスペース容量は565L。「Arteon Shooting Brake」は室内高があるので、実際にはスペック以上の積載能力がある <出典:VGJ>

リアシートをすべて倒したときの積載容量は1,632L。リアシートは左右非対称の分割式なので、必要に応じで積載量を調整できる <出典:VGJ>

09.最先端のデジタルコントロールを搭載
「新型Arteon」には、デジタルタッチパネルを備えた新世代のマルチファンクションステアリングホイールが装備されています。ステアリングホイールのスポーク部分には静電容量式センサーが内蔵され、全車標準装備の同一車線内全車速運転支援システム「Travel Assist」を作動させた場合、ドライバーが軽く手を握るだけで同システムがステアリングを握っているかどうかを検知して、システムを継続的に作動させることで快適性を大幅に向上させています。
エアコンディショナー機能はデジタル化され、完全に新しいデザインへと進化。「Climatronic(クリマトロニック)」の温度は、タッチスライダーを介して直感的に操作できるようになりっています。シートヒーター、フロントウィンドウのデフロスト、およびその他の空調設定に関しても、センターコンソールに設置された新しいタッチパネルを使用して調整することが可能です。また、どちらのもでるにもフルデジタルメーターの「Digital Cockpit Pro(デジタルコックピットプロ)」が標準装備されており、10.25インチ ディスプレイに表示されるグラフィックはクリアで高品質。さらに、マルチファンクションステアリングホイールに設置された「View」ボタンを使用して、3つの基本レイアウトをすばやく簡単に切り替えることができるなど、最先端のデジタルコントロールが搭載されています。
 

スポーク部分に内蔵された静電容量式センサーによって同一車線内全車速運転支援システム「Travel Assist」と連動するなど、最先端のテクノロジーが搭載されたマルチファンクションステアリングホイール <出典:VGJ>

エアコンディショナー機能はデジタル化され、例えば「Climatronic(クリマトロニック)」の温度はタッチスライダーを介して直感的に操作できるように進化。まるでスマートフォンのような操作感で◎ <出典:VGJ>

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