fbpx

BMW iX3 M Sport 試乗レポート

SAVらしい力強さがある「BMW iX3」のリアビュー。本来マフラーエンドがある位置にブルーのカバーが取り付けられているのが純粋なEV(純電動車)であることの証だ

 

04.BMW伝統の駆けぬける歓びとEVの優れた高効率性を巧みに融合したエクステリア
「BMW iX3」のエクステリアは、力強いプロポーション、精密な線の流れ、クリアな面形成など、最近のBMWデザインの特徴的な手法を採用しながら、「BMW Xモデル」の多用途性とブランド伝統のスポーティネスに加え、EVの優れた高効率性を巧みに融合して表現しています。その一方で、「BMW iモデル」を象徴するブルーのアクセント、ほぼ閉じられたキドニーグリル、空力特性を最適化した軽金属ホイールなどが、持続可能性を目指す純電気駆動であること示しています。
BMW伝統のキドニーグリルは、とりわけ上部の特徴が強調されており、従来よりも大型化され、真珠光沢クロムメッキのフレームを一体化。内側には「BMW iモデル」 の特徴であるブルーのアクセントが付けられています。また、キドニー要素の内面はメッシュ状の構造で、「BMW i」のエンブレムが取り付けられています。
 

従来に比べて約10mm低くなったヘッドライトの新しい形状も、「BMW iX3」のエクステリア表現に寄与。これにより、「BMW iX」や「BMW i4」と明らかに類似したものとなっており、「BMW i」の3つの最新モデルがコンセプトにおいても技術においても並行していることを示唆しています。このヘッドライトは、マトリックス機能を備えたアダプティブLEDヘッドライト(バリアブル・ライト・ディストリビューション、コーナリング・ライト、幻惑防止ハイビーム・アシスタント「BMWセレクティブ・ビーム」を含む)ですが、オプションとしてBMWレーザー光を持つアダプティブLEDヘッドライトも提供。こちらはダイナミック・レーザー光モジュールにより、車速60km/h以上でハイビームの到達距離が最大650m延長され、かつ進路に追随することができます。さらに、デイランニングライトのL字形ランプの青色インサートも、高度なヘッドライト技術を象徴する装備となっています。
 

BMW伝統のキドニーグリルは大型化されたことに加え、ほぼ閉じた形状に変更。さらにブルーの縁取りと「i」のエンブレムによって、EVであることをアピールしている

マトリックス機能を備えたアダプティブLEDヘッドライトは従来と比べて約10mm低くなっており、これも「BMW iX3」のエクステリアデザインの特徴のひとつとなっている

05.M Sportパッケージが標準装備されて、よりスポーティーに!
「BMW iX3」には、スポーティーな味付けで定評のあるM Sportパッケージが標準装備となっており、これもダイナミックでスポーティーなオーラを感じる要因となっています。具体的には、フロントエプロンは彫りの深い三次元的形状となり、アスレチックな印象を与える面構成となっているほか、ドライブコンポーネントとブレーキを冷却するためのアクティブエアフラップコントロール(10段階に調節可能)にも新たな形態が与えられています。また、最外側に配置されたエアカーテンはL字形に仕上げられ、青色のアクセントを付与。フロントサイドパネルに位置するエアブリーザーはM専用デザインを維持するとともに、サイドシルの青色アクセントは省略されています。
リヤエプロンは力強く空力的に最適化された面構成が特徴で、リヤディフューザーの外側エレメントは「BMW i」の青色塗装を引き継いでいます。さらに、全面的にLEDを採用したテールライトの輪郭は、黒色のフレームによって一層精密さを強調した造形となっており、狭い幅に配置されたランプと三次元的に造形されたピンセット状の輪郭内に繊細に組み込まれた水平のターンインジケーターが特徴的です。
 

リアからは「iX3」のエンブレムと本来エキゾーストパイプ用のスペースにブルーのカバーが取り付けられていることでEVであることを識別できる

「BMW iX3」ではM Sportパッケージが標準装備となったので、フロントサイドパネルのエアブリーザーはM専用デザインとなっている

RELATED ARTICLES関連記事