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Maserati Ghibli Hybrid(マセラティ ギブリ ハイブリッド) 試乗レポート

ロングノーズ&ショートデッキ、ロー&ワイド、綺麗な弧を描くフェンダー、高いウエストラインなど、「ギブリ ハイブリッド」は惚れ惚れするような美しいシルエットでありながら、スポーティーさも兼ね備えたプレミアムスポーツセダンだ

 

03.どこから見ても流麗で美しいシルエットでありながら、スポーティーさも忘れない!
初代と2世代目のギブリは2ドアのクーペスタイルでしたが、ギブリⅢからは4ドアボディが採用されました。ボディサイズは、全長4,985mm×全幅1,945mm×全高1,485mm、ホイールベースは3,000㎜、重量は2,030kgとかなり大柄で、マセラティ史上、初のアッパーミドルセダンとなっています。実際に乗車してみると、長さはさほど気にならないものの、やはり幅はかなり広く感じるので、日本の道路事情では車両感覚を掴むまでの間は慎重に運転せざるを得ないでしょう。とはいえ、ステアリングの舵角が大きめなので、ホイールベースが3,000㎜と長い割には狭い道や駐車時の取り回しは比較的スムーズに行えます。
 

フロントはボンネットフード中央付近から滑らかなラインで急激にスラントしており、その美しさには鳥肌が立つ!ヘッドライトは15個のLEDライトをフル活用し、従来ライト比で200%の照射範囲を実現している

リアはヒップアップしたボリューム感のあるデザインで妖艶な印象を受ける。トランクフードのトップには小さなスポイラーが配置されており、スポーティーセダンとしての演出も忘れていない

大きく開いたシグネチャーグリルの中央には、マセラティのアイコンとなっているトライデントを配置。トライデントはマッジョーレ広場のネプチューン像から着想を得てデザインされたものだ

テールランプは、ジョルジェット・ジウジアーロが「3200GT」で描いたブーメラン・デザインを採用。マフラーエンドは4本出しで、電動化されてもマセラティらしい図太いサウンドも健在だ

マセラティのデザインにはエレガント、スポーティー、パーソナリティの3つのキーワードが込められており、さらにAピラーが車体中心にあるスタイルを考えるのがマセラティ・デザインの特徴。「ギブリ ハイブリッド」でもロングノーズ&ショートデッキを採用することでエレガントなシルエットとしているほか、Aピラーの先端は見事に車体中心に配置されています。
フロントグリルは、マセラティ伝統の大きな開口を持つデザインとなっており、グリルのルーバーは凹型、中央にトライデントのロゴが配されている点もマセラティに共通するデザイン。前後の張り出したフェンダー、低い車高、高い位置にあるグリルなどでスポーティーさと個性が見事の表現されており、これらすべての要素を高次元で融合させることで、どこから見てもセクシーで流れるような美しさとマセラティの特徴でもあるスポーティーさを感じさせるデザインとなっています。
 

電動化された「ギブリ ハイブリッド」には、世界的にクリーンなクルマの象徴となっているブルーカラーのアクセントを随所に配置。マセラティの伝統的デザインともいえるフロントフェンダーのサイドエアベントはブルーで縁取られ、Cピラーに配されたサエッタロゴやブレンボ製ブレーキキャリパーにも、ブルーカラーのアクセントが用いられている

 

トランクは、リアバンパー下に足をかざすことで自動的に開閉することが可能なキックセンサー付き。リアリートを倒すこともできるので、長尺物の積載も可能だ

荷室は500Lと十分な容量を確保。床下には48Vマイルドハイブリッドシステムのコントロールユニットや空冷機能が備わる48Vバッテリーなどを搭載している

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