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MAZDA MX-30 マイルドハイブリッドモデル 試乗レポート

MX-30のインテリアデザインは、開放感に包まれる空間を最新の表現と技術で実現することを追求。天然由来の素材やリサイクルファブリックを使用するなど環境面への気遣いも怠らない。 <出典:マツダ>

 
05.インテリアデザインはフローティングをテーマとして統一
MX-30のインテリアは、開放感に包まれる空間を目指して、フローティングテーマによる構成で統一されています。その最大の特徴となっているのが、コンソールに必要な操作部を集約し、周辺の本体から切り離したフローティングコンソール。新たに採用したタッチパネルディスプレイとも相まって、MX-30におけるモダンさの象徴となっています。
特徴的なフローティングコンソールの周辺に目を移すと、インテリア素材としては珍しいコルクが使われていますが、これは樹木を伐採することなく樹皮を採取して生まれる天然由来の環境負荷の少ない素材。マツダでは、自然体でありながら、高い充実感を両立したカラー&マテリアル開発をモダン表現の軸として追求しており、コルクはその取り組みの中から厳選されたもの。MX-30では素材本来の温もり感のある見た目と手触り、クッション性のある機能性を活かしてコンソールトレイ部とドアグリップに採用されています。
 

インテリアデザインの最大の特徴となっているフローティングコンソールの周辺には、多くのスペースが存在するので、ユーザーのアイデア次第でさまざまな使い方が可能。同乗者との繋がり感を生む空間としても機能する。 <出典:マツダ>

 

06.人とクルマとの心理的距離を近づけるタッチパネルディスプレイ
MX-30では、ドライバーとクルマのコミュニケーションをより親密にするためにタッチパネルディスプレイをフロントコンソール前部に設置。ディスプレイには、ドアを開けて乗り込むという一連の動きに合わせてグラフィックが表示され、さりげなく変化していきます。グラフィックは日時や気温に応じて多彩に表情を変えますが、電源スイッチONとともに空調表示に切り替わり、走行できる状態になったことをドライバーに伝えてくれます。
タッチパネルディスプレイでは、エアコンの温度・風量調節、シートヒーターの調節などをスマホのようにタッチ操作で行うことができます。さらに、ディスプレイのベゼル部分にエアコン電源とオート制御、温度調節、窓の曇り取り用のプッシュスイッチを設置。手袋を付けたままでもエアコン操作が楽にできるので、冬場や寒冷地で走行する際は大変重宝するはずです。
ちなみに、2021年1月に発売予定のEV仕様では、このタッチパネルディスプレイにモーターの動作状況やバッテリー残量なども表示するようになるでしょう。
 

MX-30はシフターとコマンダーコントロールを前方に配置するとともに、センターアームレストにしっかりと高さを持たせることで、自然な腕の角度で各デバイスを操作可能。ヒューマン・マシン・インターフェイスのもと操作性と機能性を高次元に両立している。 <出典:マツダ>

 

シフター開発におけるマツダのこだわり
MX-30のシフターを開発するうえでマツダがこだわったのは、できるだけドライバーの誤操作をなくしたいということ。そこでシフトパターンを逆L字型とし、「P」、「R」、「D」というクルマの動きを司るレンジをすべて突き当ての位置に配置して、操作後はその位置に留まるように設定。また、各レンジの間に適度なストロークを確保し、操作に対して「シフトが入った」というフィードバックを返すようにしています。この結果、ドライバーが直感的にシフトポジションを認識できるようになっています。お客さまに落ち着いた心理状態でより安全にドライブを楽しんで欲しいというエンジニアの想いが、このシフターに込められているわけです。

07.走り・燃費・環境性能をより高いレベルで実現した「e-SKYACTIV G」
今回試乗したマイルドハイブリッドモデルには、直噴ガソリンエンジン「SKYACTIV-G 2.0」をベースとして、マイルドハイブリッドシステム「M HYBRID」を組み合わせた「e-SKYACTIV G(イー・スカイアクティブ・ジー)」が搭載されています。「M HYBRID」は、モーター(ベルトISG※1方式)と24Vリチウムイオン電池、DC-DCコンバーター、回生協調ブレーキからなるマイルドハイブリッドシステム。走行中に常にエネルギーの入力・出力を予測し、極限までスマートにエネルギーを使用するよう制御を造り込むことで、ほぼすべての走行シーンで走り・燃費・環境性能をより高いレベルで実現しています。
実際にMX-30を運転してみると、まるでディーゼルエンジンかスーパーチャージャー搭載車のように、低速域から力強いトルク感があり好印象。それでいて静粛性が高く、燃費もそこそこ良いので、街乗りでも長距離ドライブでもストレスを感じることなく気持ち良くドライブすることができます。
※1:ISG:Integrated Starter Generator
 

マイルドハイブリッドモデルは、減速エネルギーを回生して電力として活用するほか、発信加速時にモーターによって加速アシストを行うので、アイドリングストップ直後でも瞬時に力強い加速が可能。まさに乗れま乗るほど運転が楽しくなるシステムだ。 <出典:マツダ>

 

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