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スズキ 新型ハスラー HYBRID G 試乗レポート

琵琶湖をバックに比叡山ドライブウェイを疾走する新型ハスラー。ハンドリングはナチュラルで、サスペンションも十分なストロークと乗り心地の良さを確保しているので、どんなシーンでも気持ち良くドライブすることができる。

 
06.街中など実用速度域では新開発のNA(自然吸気)エンジンでも十分
新型ハスラーには、「直列3気筒DOHC12バルブVVT+インタークーラーターボ」と「直列3気筒DOHC12バルブVVT」の2種類のエンジンが用意されていますが、今回の試乗車は新開発のNAエンジン(R06D型)を搭載したHYBRID G(2WD)というモデル。このエンジンは、今時の省燃費型エンジンのトレンドとなっている超ロングストロークが採用されており、低速から中高速までの実用速度域で優れた燃費性能と軽快な走りを実現しています。試乗前は、ノンターボゆえ若干パワー不足なのでは?と思っていましたが、思いのほか力強く、発進時から中速域まではグイグイ加速していきます。しかも、スズキ独自のマイルドハイブリッドを搭載しているせいか、軽自動車とは思えない静かさと低振動が特徴。うたい文句通り、低速から中速域を多用するタウンユースならば、まったくストレスを感じることはありません。
一方、今回は高速道路でも走行しましたが、さすがに高速域ではエンジンの回転音が気になり始め、パワー不足の感は否めませんでした。したがって、高速道路や山坂道を多用するユーザーは、ターボ車をチョイスすることをオススメします。
 

トランスミッションは新開発のCVTを採用。軽量化と高効率化により、優れた燃費性能と軽快な走りを両立させたことに加え、静粛性の向上にも貢献している。

 
07.4WDモデルもある新型ハスラーならば悪路や雪道でも安心
軽クロスオーバーを標榜する新型ハスラーは、従来モデルと同様に4WD車もラインアップされています。新型ハスラーの4WDシステムは、通常走行時では前輪に駆動力を配分し、滑りやすい雪道などでは前後輪に最適な駆動力を配分するシステムを採用。大径タイヤを採用することなどで最低地上高を180mm確保し、荒れた路面でも安全で余裕をもった走行ができます。
さらに、雪道やアイスバーンでのスムーズな発進をサポートする「スノーモード」を新たに採用。このほか、ぬかるみや滑りやすい路面で発進をサポートする「グリップコントロール」、急な下り坂で車速を約7km/hで維持する「ヒルディセントコントロール」を標準装備。あらゆるシーンで路面状況に応じた走りを可能にする4WDシステムとなっています。
 

新型ハスラーは大径タイヤを採用することで最低地上高を180mm確保し、荒れた路面でも余裕をもって走行できる。<2WD/4WD車>

雪道やアイスバーンでタイヤの空転を抑えるスノーモードは、滑りやすい路面では過大なエンジントルクを抑制し、発進・加速時にタイヤの空転を抑えることでスムーズな走行を可能にしている。約30km/h以下ではスリップ輪全体にブレーキ制御を併用し、より安定したグリップ走行を実現。<4WD車>

グリップコントロールは、ぬかるみなどの滑りやすい路面で片輪が空転した場合などに空転が発生した車輪のブレーキ制御を早めたうえで強くし、空転していない車輪に駆動力を集中させることで発進をサポートする。<4WD車>

ヒルディセントコントロールは、急な下り坂でブレーキペダルを踏まなくても自動的に車速を約7km/hにコントロール。ドライバーはステアリングの操作に集中することができる。<4WD車>

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