伝説のモチーフが散見される境内。
古事記にも桃で魔物を追い払ったという記述があるように、陰陽道でも桃は厄除けの果実として信じられてきました。本殿横には「厄除桃」という大きな桃の像があり、この桃を撫でれば、自身の厄を代わりに受け取ってくれるといわれています。
五芒星が描かれた井戸「晴明井」は、安倍晴明の神通力によって湧き出た霊水と言われています。病気平癒に効果があると云われ、年ごとの恵方に向けられる湧き口からあふれる水は、千利休がお茶を点て、豊臣秀吉など歴史に名を残す人物も飲んでいたとされていて、今も飲むことができます。
境内にある旧・一條戻橋の傍には、陰陽師があやつったという精霊「式神」の石像が置かれています。当時式神は橋の下に封じ込められており、橋を渡る人の占いをしていたといいます。
京、でかけよう。vol.38 〜たまねぎ畑の中に佇む倉庫カフェへ。志知カフェ〜
京、でかけよう。vol.40 〜新しい伝統をつくる 自由でモダンな落雁専門店。UCHU wagashi〜