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京、でかけよう。vol.36 〜江戸末期創業、世界が注目する筆の銘店へ。香雪軒〜

江戸末期創業、世界が注目する筆の銘店へ。
京都二条河原町、鴨川のほど近くに、世界各国から人がめがけてやってくる筆の専門店があります。

 

香雪軒

 

富岡鉄斎、武者小路実篤や谷崎潤一郎という、名だたる文豪たちに愛されてきた香雪軒。谷崎潤一郎著『瘋癲老人日記』には、主人公が買い物に行く「河原町二條東入ル筆墨商竹翠軒」として仮名で登場するほどです。
そのため店の中に何気なく飾られているものが、実は、武者小路実篤の書や油絵、谷崎潤一郎からの手紙だというから驚きです。
現在でも世界的アニメーターや、描くことを生業とする人たちのパートナーに選ばれているのがここ香雪軒の筆なのです。

 

呉昌碩の落款が押された文学者・長尾雨山の書

呉昌碩の落款が押された文学者・長尾雨山の書

谷崎潤一郎からの手紙

谷崎潤一郎からの手紙

描くことが楽しくなる筆に出会う喜び。
わずか6畳ほどの小さな店には、店主が原毛を選び熟練の職人が手作業で仕立てた、200種類ものオリジナルの筆がずらりと並びます。手に入った原毛を確かめてから作るという筆の中には、1本、2本しか制作できないという特殊な筆もあり、珍しい筆を好んで買い求めるマニアな人もいるそうです。

 

硬さや太さなどそれぞれに全く書き味の異なる筆がならびます

硬さや太さなどそれぞれに全く書き味の異なる筆がならびます

 

店に入ると「何におつかいになりますか?」とにこやかに声をかけられます。使い手の用途を知ることから始まる筆選び。どのような書体の字を書くのか、どんな絵を描くのかを必ず確認するそう。目的や希望を伝えると何本かの筆を店主がセレクトしてくれます。ここでは筆は全て試し書きができ、書き味や手の馴染みをしっかりと確かめてから購入できるので納得のいく買い物ができます。

「ここに筆を求めてくる人の中には、絵を描く人もいますし、ただストレス解消のために買う人もいるんですよ。」そんな店主の言葉を聞くと、老舗だからといって気負わなくても良いのだな…と、肩の力が緩みます。
特に目的がなくても、ただ興味をもっただけという人でも大丈夫。「この筆は面白いですよ」と出された筆で試し書きをすれば、筆で描く事の面白さや気持ち良さを一瞬で知る事になります。

 

墨汁の代わりに水を使って試し書きをします

墨汁の代わりに水を使って試し書きをします

付き添いで来た人が何気なく試し書きをしてみたら、その書き心地の良さ、扱いやすさにハマってしまい購入して帰る、なんてことはよくある話なんだとか。
試し書きに使用するのと同じ、水で描く事ができる特殊な紙を合わせて購入すれば、道具を揃える必要もなく気軽に筆遊びを始められるのでおすすめです。

その年の色を纏った、美しい「御題筆」。
毎年1月に宮中で開かれるお歌会のお題が発表されると、そこからイメージを膨らませ、その年の顔となる『御題筆』の製作に取りかかります。お題から連想した色で染めた化粧毛を、一本一本ピンセットで並べてその年にしかないデザインの筆が生まれます。

 

黄緑と紫のグラデーションが美しい2018年のお題筆

黄緑と紫のグラデーションが美しい2018年のお題筆

年々で全く異なる顔を持つ、歴代のお題筆

年々で全く異なる顔を持つ、歴代のお題筆

60年以上制作しているというこのお題筆を全て持っているという常連さんもいるそう。お題筆は毎年11月末頃からお正月にかけて店頭に並びますが、早くに売り切れてしまうこともあるので、予約がオススメです。
6畳ほどの小さな筆の専門店。そこは、道具を買いにというよりも、楽しみを買いにいくようなお店です。普段筆を使わないという人も、筆との出会いを楽しみにおでかけください。

 

二条河原町 | 銘筆

香雪軒

075-231-1695
京都市中京区二条通河原町東入ル
営) 10時〜19時
休) 不定休
※詳細はHPをご確認ください

https://kousetsuken.com

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