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MtK Contemporary Artで内藤礼の個展「breath」開催(9月18日 – 11月7日)

現代アート専門のギャラリー「MtK Contemporary Art」では、2021年9月18日(土)〜11月7日(日)の期間、内藤礼の個展「breath」を開催します。
 
本展は、紙とアクリル絵具による絵画《color beginning》の新作で構成されます。心身のゆっくりとした呼吸のような感覚を求めた作家が、今ここにしかない時間の連続である一日一日の繫がりを感じながら、新たに取り組んだ連作となります。並びあう作品の間には、人間(作家)が「生きていること」が、その「時間」とともに生き生きと写し出されています。束の間に顕われる生の兆しを即興的に見出し、紙に触れる一筆一筆を通して日々の連なりを貫く時空間を行き来することで、つくることと生きることの境界は紙の上でどこまでも曖昧になる、その過程、描いていく流れを「生きていることと直結している『呼吸』のように感じた」と作家は言います。
また、できる限り心を解放し、方向性をもたない自由な意識で描き続ける姿勢は、目も眩むような緊張と瞑想のような穏やかさを同時にもち、一瞬また一瞬と流動し変容するいのちそのものをうつしだす真摯な祈りのようでもあります。そこに描き出される世界には、等身大でありながら、ふと見上げた先にみた空に希望や喜びを想起するような、身近で親密な、熱のこもった優しい響きを感じることができるでしょう。
地上のあらゆる生命が、光、空気、風、水、重力といった自然の要素を受け取ることで生きていくように、作家がその精神と身体で受けとめた、日々刻々と生まれ出る生の光景を、是非この機会にご高覧ください。

 
■ 内藤礼 プロフィール ■
1961年広島県生まれ。現在東京を拠点に活動。1985年武蔵野美術大学造形学部視覚伝達デザイン学科卒業。

1991年、佐賀町エキジビット・スペースで発表した「地上にひとつの場所を」で注目を集め、1997年には第47回ヴェネチア・ビエンナーレ国際美術展の日本館にて同作品を展示。「地上に存在することは、それ自体、祝福であるのか」を一貫したテーマとした作品を手がけている。これまでの主な個展に「みごとに晴れて訪れるを待て」国立国際美術館(大阪、1995年)、「Being Called」フランクフルト近代美術館企画、カルメル会修道院(フランクフルト、1997年)、「すべて動物は、世界の内にちょうど水の中に水があるように存在している」神奈川県立近代美術館 鎌倉(神奈川、2009年)、「信の感情」東京都庭園美術館(東京、2014年)、「信の感情」パリ日本文化会館(パリ、2017年)、「Two Lives」テルアビブ美術館(テルアビブ、2017年)、「明るい地上には あなたの姿が見える」水戸芸術館現代美術ギャラリー(茨城、2018年)、「うつしあう創造」」金沢21世紀美術館(石川、2020年)がある。

パーマネント作品に、《このことを》家プロジェクト「きんざ」(香川、2001年)、《母型》豊島美術館(香川、2010年)。受賞に、日本現代藝術奨励賞(インスタレーション部門、1994年)、第一回アサヒビール芸術賞(2003年)、第60回毎日芸術賞(2018年)、第69回芸術選奨文部科学大臣賞(美術部門、2019年)。
 
■ 内藤礼個展『breath』概要 ■
開催日時:2021年9月18日(土)〜11月7日(日) 10:00〜18:00
入場料:無料
協力:タカ・イシイギャラリー
開催場所:MtK Contemporary Art
住所:京都市左京区岡崎南御所町20-1(smart center 京都, the garden敷地内)
定休日:月曜日
電話番号:075-754-8677
WEB:https://mtkcontemporaryart.com/
Instagram:@mtkcontemporaryart

内藤礼の個展「breath」

 

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