耳鼻咽喉科は、耳・鼻・のどを中心に、めまいや声の不調まで幅広く扱う診療科です。内科と症状が重なるシーンも多いため、「これは耳鼻咽喉科に行ったほうがいいかな」と判断に迷うことが少なくありません。本記事では、内科よりも耳鼻咽喉科が向いている症状と、よくある相談内容を整理します。
内科より耳鼻咽喉科が向いている症状
同じ風邪症状でも、次のような場合は耳鼻咽喉科の受診を優先したほうがスムーズに治療が進みます。
- のどの痛み・声枯れがメインで、咳や発熱は軽い
- 鼻づまり・鼻水・後鼻漏(のどに鼻水が落ちる感覚)が続いている
- 片耳の聞こえが落ちた、耳が詰まった感じが取れない
- めまい・ふらつきがある
- いびきが大きい、睡眠時に呼吸が止まる気がする
耳鼻咽喉科は、ファイバースコープ・聴力検査・平衡機能検査などの専門機器が整っているため、これらの症状について短時間で精度の高い評価が可能です。
部位別の主な相談内容
耳の症状
難聴・耳鳴り・耳のつまり感・めまいなどが代表的です。突発性難聴のように発症から早期に治療を始めることで回復しやすい病気もあるため、片耳の急な聞こえの低下は1〜2日以内の受診が望ましいとされています。
鼻の症状
花粉症・通年性アレルギー性鼻炎・副鼻腔炎(蓄膿症)などが多い相談です。市販薬で改善しない鼻づまりや、頬・額の痛み、嗅覚低下を伴うときは、副鼻腔炎の可能性があるため一度診てもらうと安心です。
のどの症状
扁桃炎・咽頭炎・声帯ポリープ・逆流性食道炎によるのどの違和感など、原因は多岐にわたります。声枯れが2週間以上続く場合は、声帯のチェックを兼ねた受診が推奨されます。
めまい・難聴の専門領域
めまいは、内耳の異常(良性発作性頭位めまい症やメニエール病など)が原因となることが多く、耳鼻咽喉科で平衡機能検査と聴力検査を組み合わせて診断します。難聴の場合も、聴力検査の結果次第で補聴器の必要性まで含めて相談できます。
受診のタイミング
耳鼻咽喉科は、症状が出てすぐの受診で治療効果が大きく変わる領域です。次のようなサインがあるときは早めに予約を取ってください。
- 片耳の急な聞こえの悪化(突発性難聴の可能性)
- 強いめまい・嘔気を伴うふらつき
- 2週間以上続く声枯れ・のどの違和感
- 市販薬で改善しない鼻づまりや頭重感
- 呼吸が苦しいほどのいびき・無呼吸の指摘
受診時の持ち物と準備
耳の中を観察するため、補聴器・イヤホン・ピアスは外しておくとスムーズです。お薬手帳・健康保険証は内科と同じく必須です。鼻づまりがひどい場合は、点鼻薬を使う直前の状態と使った後の状態の両方を医師に伝えると、原因の評価に役立ちます。
耳・鼻・のどの病気と治療法については、日本耳鼻咽喉科頭頸部外科学会のサイトでも分かりやすく解説されています。