眼科は、視力低下や目の違和感だけでなく、緑内障や糖尿病網膜症のように自覚症状が出にくい病気を早期に見つけるためにも重要な診療科です。「目が痛いほどではないから後でいいかな」で先送りにすると、気づいたときには視野の一部が欠けていた、ということもあります。本記事では、眼科で受けられる代表的な検査と治療をまとめます。
一般的な眼科検査
視力検査・屈折検査
もっとも基本的な検査で、見え方の度合いと近視・遠視・乱視の状態を測定します。屈折検査は機械を覗き込むだけで終わるため、子どもや高齢者でも負担が少ない検査です。
眼圧検査
眼球内の圧力を測る検査で、緑内障の発見に欠かせません。空気を眼に当てるタイプの検査と、点眼麻酔をして直接測定するタイプがあります。検査自体は数秒で終わります。
眼底検査
瞳孔から特殊な機器で眼の奥を観察し、網膜・視神経・血管の状態を確認します。糖尿病網膜症や高血圧性網膜症、加齢黄斑変性などの早期発見につながります。散瞳薬を使う場合は、検査後数時間まぶしさや見づらさが続くため、当日の車・バイクの運転は避ける必要があります。
視野検査
視野が欠けている部分がないかを調べる検査で、緑内障の経過観察に重要です。片目ずつ、光が見えたらボタンを押すという方法で行います。
受診したほうがよい症状
- 目のかすみ・視界のゆがみが新しく出てきた
- 視界の一部が暗く感じる、ものが二重に見える
- 急な目の痛み・充血・まぶしさ
- 飛蚊症(黒い点が動いて見える)が急に増えた
- 目やにが多い、まぶたの腫れ・かゆみが続く
とくに突然の視力低下や視野欠損、強い目の痛みは、網膜剥離や急性緑内障など、緊急性のある病気のサインのことがあります。我慢せず早急に受診してください。
緑内障・白内障の早期発見
緑内障は40歳以上の20人に1人が発症すると言われ、進行するまで自覚症状がほとんど出ないのが特徴です。眼底検査・眼圧検査・OCT(光干渉断層計)などを組み合わせることで早期に見つけることができます。
白内障は加齢で水晶体が濁る病気で、まぶしさ・かすみで気づくことが多いです。日帰り手術が一般的になっており、見え方の改善で生活の質が大きく上がるケースもあります。
コンタクトレンズの定期検査
コンタクトレンズを使っている方は、見えていても3〜6か月ごとの眼科検査が推奨されます。角膜の傷や酸素不足を早期に見つけ、長くトラブルなく使い続けるためです。市販ケア用品で済ませる前に、装用環境ごとアドバイスをもらうのが安心です。
受診時の持ち物
- 健康保険証
- 現在使用中のメガネ・コンタクト
- これまでの処方箋や検査結果(あれば)
- 当日散瞳の可能性があるため、自家用車以外の移動手段
目の病気についてのより詳しい情報は、日本眼科学会のサイトで公開されています。